ヨガをしている人にアーユルヴェーダを取り入れるのをおすすめしたい理由

ヨガをしている人は多いですが、ヨガとアーユルヴェーダの両方を実践されている母数は日本ではもしかしたらそれほど多くはないかもしれません。

かくいう私も、ヨガ歴は15年超えととても長いですが、アーユルヴェーダを取り入れたのは数年前。最初は本を買ってきて、見様見真似ではじめました。

最初始めたのは、毎朝白湯を飲むということ。ここ最近、朝一番に白湯を飲むことなんて少し健康や美容に興味のある方であれば、やっているようなことではありますが、その起源はアーユルヴェーダと言われています。

これいいかも」という直感を信じ、アーユルヴェーダ指導者資格を取得。1年ちょっと前から、本格的にアーユルヴェティックな暮らしを取り入れるようになりました。

今回は、ヨガをしている人、ヨガを深めたい人に、わたしがアーユルヴェーダを取り入れることをおすすめしたい理由についてお話します。

アーユルヴェーダとヨガ

ヨガもアーユルヴェーダも古代インドの哲学である「サーンキヤ哲学」を基礎としています。

まぁ哲学と言うと堅苦しく感じる方もいるかもしれませんが、要するに日本人で言うところの道徳です。人としてすべきこと・すべきではないことなどの教えを説いてくれる生き方の指南書のようなものです。

ヨガもアーユルヴェーダも心身の調和を目的としていて、その関係はよく姉妹と言われます。

インドのヨガ省が出している体調や持病に合わせた数多くあるマニュアルには、「呼吸法」「ポーズ」に加えて「アーユルヴェーダ」の項目があるほど、2つはお互いに作用しあっているわけで、日本でもアーユルヴェーダの考え方を取り入れたヨガを教えてらっしゃる先生は数多くいます。

ヨガは呼吸法・瞑想法などで自分と向き合うといった「」の面からアプローチしていくのに対し、アーユルヴェーダは食生活や治療法などの「肉体・精神」の面からアプローチをします。そしてアーユルヴェーダは、精神的な教えが色濃いヨガに比べて、理論的なのも特徴。精神面からアプローチするヨガは、現代人によっては理解し難いと感じることが多いかもしれません。(特に瞑想やら哲学的なことなど)

なので、理論的なアーユルヴェーダを取り入れることで目に見えない世界をより理解がしやすくなります。ヨガもアーユルヴェーダも目指している方向は同じなので、ゴール(心地よく生きていく)ということに最短ルートでたどり着くことができるようになります。

ヨガをしている人にアーユルヴェーダを取り入れることをおすすめする理由

体の柔軟性をアップさせる

アーサナの練習が好きな人も、そうでない人も柔軟性があるとないのでは、ある方が良いと考える方が多いのではないでしょうか。

柔軟性をアップさせてヨガのポーズをとることはもちろん、怪我の防止や筋肉痛、また肩こりや腰痛などのトラブルも柔軟性がある人の方が起こりにくいと考えられます。

では、なぜアーユルヴェーダと柔軟性が関係あるのか。それは、アーユルヴェーダではデトックスすることに重きを置いているから。体の中の毒素が溜まることによって、人は心身の不調に見舞われると考えています。柔軟性も同じ。例えば、鎖骨は老廃物が溜まりやすいという話を聞いたことがあるかもしれませんが、そうした老廃物を流すことで、肩周りの緊張は緩和できます。肩の緊張が取れれば、柔軟性も上がっています。

アーユルヴェーダでは、こうした個人でできる毒出し方法をたくさん教えてくれます。即効性があるもので言えば、アビアンガと言われるオイルマッサージ。これは、セラピストの方にやってもらうだけでなく、やり方さえ覚えればセルフケアでも可能。その他にも、アーユルヴェーダの世界で奇跡のオイルと言われるギーなどは排便を促す唯一のオイルです。こうした食事方法を取り入れることで、体に毒を溜めず、柔軟性をアップさせることにづながるわけです。

哲学の理解を深めてくれる

ヨガスートラなどを読んでいる方にも、アーユルヴェーダはおすすめです。わたしは、スートラの中に出てくる言葉でよく分かっていたなかったもののほとんどがアーユルヴェーダの専門用語でした。

発音もしづらく、覚えづらい、アーユルヴェーダの専門用語ですが、その意味はかなり簡単です。

アーユルヴェーダの学びを深めて、スートラを読み始めてからはスラスラ読めるようになりまし、毎回発見が増えました

食事法でさらに健康に

ヨガをしている人の中には、食事法に気をつけている方も多いと思いますが、色々な情報が溢れている時代、どんな食事法が良いのか選ぶのを迷うという方も多いのではないでしょうか。

アーユルヴェーダの食事法は、人それぞれの体質や体調に合わせてとっていきます(専門的に言うとドーシャ)。万人に合う食事法などと言うものは存在しないとアーユルヴェーダでは考えます。

例えば、クレンジングジュースなんかが一時期流行りましたが、イメージとしては体重的に重く、がっしりとした、体力のある人なんかが合っている食事法。痩せ型の方や、体の内側が乾燥しがちな人は油分と水分がしっかりととることができて、更には体を温めることで、健康な体、そして心へと導いていくことができます。

体調は変化していきますので、それに応じて食事法は変化させる必要がありますが、アーユルヴェーダのレシピは、スパイスや食材の旨味や甘さ、苦さ、塩っけなどを工夫したものなので、気になる添加物なども自然と避けることができるようになるのも◎。

アーユルヴェーダ治療院のデトックスレシピ

ありのままの自分を受け入れる

瞑想などを含めて、マインドフルネスが重要というのは、痛いほど耳にしますが、どうしても難しく考えて上手くいかないという人は多いかもしれません。何をかくそう、私もその一人でした。

せっかく時間と体力を使って静かに座る時間を作っているのにもかからず、心ここにあらず。瞑想に迷走する日だって。特に、PMSなどムーンサイクルにはとても影響を受けたことを覚えています。

今は、アーユルヴェーダ的視点(専門的に言うとトリグナ)を取り入れて、自分が今どういう状態なのかを客観的に見て、ありのままの自分を理解できるようになったので、瞑想中に迷走して焦ることや、「自分ってダメだな」なんて卑下することもありません。迷走する自分も一人の自分として認めてあげることができるようになりました。

三歩進んで二歩下がる

わたしが本格的にアーユルヴェーダとヨガを組みあせるようになって、まだ1年少ししかたっていません。それまでの間に、進化したことや感じたこと、また後退したことも含めて、日々色々なことを経験しています。

そして、今は一歩一歩着実に進んでいるとも実感しています。ペースはゆっくりですが、アーユルヴェーダを取り入れるようになって、ヨガの練習、つまりわたしにとっては生きるということががとても快適になりました。

ヨガをしている方が、ぜひアーユルヴェーダに興味を持ってもらえたら嬉しいです。

ABOUTこの記事をかいた人

シンガポール在住10年 文筆家/ヨガ講師/アーユルヴェーダアドバイザー  House of Emmaでは、毎日の暮らしの中でできるヨガとアーユルヴェーダの智慧をベースにした食事、美容、セルフケア、季節ごとの過ごし方などライフスタイルの提案をしています。