昨年から毎日私が欠かさずに記録しているのが『ワタクシ事日記』。
生理やPMSの予測をしたり、周期による体調や心の変化を記録するものです。以前はアプリを利用していましたが、私はなぜかアプリだと続かないんです。ワタクシ事日記を始めてから予想以上に自分を理解できるようになり、なんとここ数ヶ月はPMSで他人(夫)に迷惑をかけていない!
まだまだ改良予定ではあるのですが、ワタクシ事日記を始めてからの6ヶ月間の変化をご紹介したいと思います。
『ワタクシ事日記』を始めて変わったこと
自分のリズムが分かる
女性の体と心のバランスを4つの周期(サイクル)によって分けられます。それが、卵胞期、排卵期、黄体期、そして月経という4段階。
これらの周期は生理や妊娠などに密接に関わっている女性ホルモンの分泌されるバランスが異なります。そしてそのバランスの変化が体と心の変化をもたらすと言われています。具体的に言うとPMSなどが典型的な代表例。
周期は人によって20~40日と個人差がありますが、自分のサイクルを記録すると自分の女性ホルモンの周期やそれに影響された体や心のリズムがつかめるようになります。
逆に生理が不定期などであれば、病院に行く目安を図るのにも役立つでしょう。
出典: 女性ホルモンの教科書 わたしのカラダは、私が守る(黒住 紗織 (著)・佐田 節子 (著)・日経ヘルス (編集) )
周期 | 体によく起こること | 心によく起こること |
卵胞期 | 絶好調 | 絶好調 |
排卵期 | 排卵前後に少し疲れる 排卵痛がある場合がある | 調子OK |
黄体期(PMS) | (生理が始まる10〜3日前) 下腹部痛があることがある 股関節痛があることがある | (生理が始まる10〜3日前) イライラすることがある 悲しくなることがある 眠くなることがある |
生理期 | (生理2日目) 生理痛あり | 普通 |
上記はあくまでの私の心と体の記録ですが、ワタクシ事日記で傾向を毎日見える化。そのおかげで「今はこの期間だから体や心はこうなりやすい」という傾向をして知ることができます。
傾向が分かると、仕事のペースや運動、ヨガのメニュー、瞑想のやり方、リラックスのやり方などそれに合ったベストなものを選択することができるようになります。
例えば、体も心も絶好調な時期は仕事量も運動量も多めにしてみたり、座る瞑想よりも動く瞑想で集中するようにします。また、「PMSがそろそろ始まるかも…」という時は、仕事量をおさえて”無の時間”、”何もしない時間”を多く作ったり、私の場合は股関節周りの血流が悪くなるので、それに合ったヨガのポーズをとるようにしたり、瞑想前に呼吸法でリラックスするようにしたりしています。
仕事量は会社員の方の場合はなかなか調整が難しいかもしれませんが、例えばPMSの期間は1時間に1回立ち上がってストレッチしてみたり、残業はしないと決めたりするだけでも負担が軽減されるかもしれません。
もちろん毎回同じというわけにはいきません。「ちょっとこの方法は今回は快適ではない。いつも通りではない」ということもありますが、絶対に快適になる方法はあるはずだと私は信じているので、その都度向き合うように努力しています。
PMSが軽減
PMS期間に、どのような症状が現れやすいのか大体の傾向が分かってくると、どうすればその症状が軽減されるのか少しずつ分かるようになってきました。
私の場合は、PMSのほとんどの症状が”食べ方”で緩和されるようです。
例えば、便秘になりやすい・お腹の調子が悪くなることは、ヨーグルトや白湯で解決!また、イライラや貧血の改善は、お肉の量を増やすことで改善されます。アーユルヴェーダで言われる「PMS期間に1日チェリーを10個食べる」というのもおすすめ。
食べ物意外にも、生活を(より)スローライフにする、頑張りすぎない。「まっ、いっか!」で切り抜けることも大切。
突発的にすごーくイライラ、しくしくした時は、すごい細かい掃除をしてみたりすると吹っ切れたりもします。お部屋の汚れが落ちていく様子を見ていくと、私の汚れも落ちていくような気になります。(笑)お家もきれいになって一石二鳥!
自分を客観視
「自分のことって知っているようで実は知らないことがたくさんあるんだな…」と思ったのが、このワタクシ事日記をつけてから。
ワタクシ事日記は当たり前ですが、”手書き”。自分で手を動かして書いているので、スマホで文字を打ち込むよりも自分の中に浸透してくる感覚があるのが、私がアプリよりもアナログを好む理由。
アプリはいつどこにいてもパパッと記録ができて便利ですが、それ故に流してしまうんですよね。(私の場合はですが…)
アナログのサイクル日記は、わざわざ座って書くための時間を作らないと書けません。つまり、そのために時間を使うわけで書くこと、記録すること、自分を知ることに向き合うことができるんです。
自己肯定感アップ!
ワタクシ事日記を始めて3ヶ月した頃から「私変わったな」という実感がすごくありました。
もともと、基礎体温を記録するなどしていたのである程度のホルモンバランスのリズムは分かってはいたものの、それに応じた体と心の変化に対してその都度どう対応していけばいいか分かったのは、このワタクシ事日記を始めてから。
変化している自分に気づくと、自信に繋がります。自己肯定感アップ!
すると「もっと自分を知りたい!」「自分のためになにかしてあげたい」と思えるようになるんです。
家族もハッピーに
私が良くなることで、私の周りの人も幸せになるなと思ったがこのワタクシ事日記をおすすめしたい最もな理由。
PMSや生理痛軽減などの方法を紆余曲折ありながらも、習得してきた私の変化を一番喜んでいるのは、夫と娘だと思います。
当たり散らされることがなくなったので(笑)
毎回、夫と娘には「PMSに入ります」「あと1−2日で生理です」と伝えるので、その都度過去のトラウマから身構えはしますが(笑)、それでも私が元気そうに過ごしているのを見るのは嬉しいようです。
我が家の家訓の一つは、”Happy Wife, Happy Life” (ハッピーな妻、ハッピーな人生)
私にとってPMSでも生理が真実であっても、夫と娘からしてみたら普通の日であることは変わりないんですよね。いくら家族で気のおける間柄であっても、親しき仲にも礼儀あり。お互いを敬い尊重できる家族でいたいなと思っています。
ワタクシ事日記の書き方

4+1の項目をつける
今改良を予定しているので現段階での書き方にはなりますが、私のサイクル日記は至ってシンプル。
項目は4+1。『体調』『感情』『心理』『精力』+『その他』。
この項目に応じて、気づいたことは何でも書きます。どんなに小さなことでも頭によぎったことは何でも。
これに合わせてジャーナリングをしているので、書きたいことが溢れてきた場合はそちらに記入するようにしています。(今後は、サイクル日記とジャーナリング、その他ヨガや食べ物記録を一緒にできるようにデザインしようと思案中)
日付の横に生理何日目かを記入
これも大切なポイント。生理がきた日を①日目。次の生理が来るまで数字は増えていきます。この数字を記入しておくことによって、前回の周期と今回の周期を比較するのにとても役立つんです。
「生理◯日目だからもうそろそろ排卵。」
「前回の生理◯日目近辺、どうやって過ごしていたのかな?」
など。
何度も言いますが、毎回必ず同じとはいきません。気温や環境、ストレス度合いなどによって体も心も変化しています。あくまでも参考程度にという感覚で見返すのがポイントです。
続けるポイントは?
書く時間を決める
私は、いつも夕飯の支度をして娘のお迎えに行く前に1時間のフリータイムを作っています。その時間に15分〜20分間はサイクル日記とジャーナリング時間に当てます。
箇条書き
思いついたことをパッパと書く。
体調: OK! 感情: OK! 心理:落ち着いてる 精力: あり
体調: 便秘 感情: イライラ 心理: あっちにいったりこっちにいったり 精力: 生産性低い
誰に見せるわけでもなく、自分さえ分かればOK。上の写真を見ていただければ分かると思いますが、私のノートはかなりなぐり書きです。あくまでのワタクシ事の記録なので。
ノートは使いやすいものを選ぶ
以前ジャーナリングが続かった時に使っていたのは、見た目だけで選んだノート。見た目は可愛いので、最初はテンションが上がったのですが、全然使い勝手がよくありませんでした。
現在、私が愛用しているのは無印良品のA5サイズのルーズリーフペーパーとバインダー。書きやすいし見返しやすいのが一番!
デジタルでもアナログでも続けられる方を
小学校3−4年生の冬休みの宿題の書き初めで私が選んだ言葉が「温故知新」でした。ただその言葉の響きが「何だか面白い」と思ったから選んだのであって、「古くからの教えを学ぶことで新しい知見が得られる」という意味を知ったのは何年も立ってから。
何でもデジタル化が進む現代。私は、自他ともに認めるデジタルフリークではありますが、あまりにも生活が便利になりすぎると、その分失うものもたくさんあるなとアナログ日記を始めてから気づきました。
無論アナログだと続かないのであればデジタルで記録する方法を選ぶ方がもちろん良いと思います。
一人でも多くの人の暮らしが、記録をすることでサステイナブルになることを願っています。