なぜ世の中の女性は「生理の話」をする必要があるのか

オープンな世の中になり、世の女性たちが「あーだこーだ」と話すこと。そう「生理」の話。Webや紙媒体、また最近ではテレビでも生理特集を目にする、耳にすることは増えました。

それでも、まだまだ残る『生理”タブー”説』

生理の話は下モノでハシタナイ。という考える人も世の中にはまだいます。

タブーと思っている方に対して、タブーではありません!と全力で伝えても、理解してもらえないかもしれない。それでも改めて世の中の女性が生理の話をする理由についてお話したいと思います。

女性たちが生理の話をする理由

1. 情報交換

生理の悩みって人それぞれ。

生理痛にも色々な種類があり、下腹部痛や腰痛がひどいという人もいる。冷えやむくみを抱える人だっている。

そしてその悩みを誰だって解決できるのであれば、解決したいはず!

「辛いけれど、恥ずかしいから…」と共有できずにいた頃は、とにかく自分で痛さを向き合わなくてはならなかったという人もいるのでは?!

眠くなるけれど痛み止めを飲む人も多かったし、とにかく痛みを我慢する人だってたくさんいたはず。

私も21歳から28歳までの7年間、毎月の生理で痛み止めを服用しなかった月はなかった。ネットで検索しても「この痛み止めがおすすめ!」としか出てこなくて、「それが知りたいんじゃないんですよ〜」という情報ばかり。

病院に一度行ったこともあったけれど、「そうゆう年齢なんですよ」と片付けられてしまってからはもう病院には行かないと心に決めた。

それが、今それぞれの悩みをオープンに話し、他の人の経験談が聞けるように。

「生理は辛いの〜」とただ愚痴っているだけでなく、生理に対する悩みを解消するために生理の話をすることは家庭や世の中を良くするためなのだ。

2. 世の中を良くするため

情報交換をして生理の悩みが解決できれば、”世の中は変化する!”と私は信じています。

PMSや生理痛で悩んでいる人はたくさんいて、家庭内や職場内でもイライラしたり、生産性がなくなってしまうことなどはあるはず。

私も最近はほぼ落ち着いてきましたがPMS期間にイライラすることが本当に多かったり、生理1日目の前日、何でもないのに涙が止まらないなんてこともたくさんありました。もちろん当事者である私も辛いのですが、一緒に生活している家族(夫)はいくら生理的現象と理解していても時に「いい加減にしてくれ!」となります。(かなり温厚で心の広い人なので大抵は受け止めてくれます)

けれど情報交換して解決の糸口が見つかれば、周囲に当たり散らすこともなく世の中はだいぶ平穏になるはず。まさに我が家がそのいい例。

3. 生理貧困をなくすため

世の中には、生理用品が容易に手に入れることができる生理のある女性とそうでない生理のある女性がいます。

『生理貧困』とは、生理用品を買うお金がない、または利用できない環境にあることを指します。

現役ハーバード大学生で、NPO団体『Period.(ピリオド)』の創設者兼エグゼクティブディレクターのNadya Okamoto (ナディア・オカモト)さんは、生理に関する困難や偏見を無くすため、若干16歳で『Period.』を立ち上げました。

両親の離婚、その後の資金難により16歳でホームレス生活を余儀なくされた彼女は、生理用品を手にすることができない女性たちを助ける活動を始めました。

生理用品は必要なものだけれど、「自分が生理だ」と言うことに恥ずかしさを感じる人達のために生理に対するタブー視を撲滅するように今も励んでいます。

アメリカだけではありません。発展途上国と言われる国では、生理になった女の子たちは生理用品がないため学校を休まなくてはいけません。

日本も例外ではない

また、先進国と言われる日本でも、格差が広がっています。日本では離婚率が上がっていて、ひとり親家庭が増えています。中でも問題となっているのが、シングルマザーの貧困率の高さ

厚生労働省が発表した2016年度の「平成28年度全国ひとり親世帯等調査」の結果から、日本ではひとり親世帯の貧困率が高いことが分かります。そして、更に平均世帯年収を見ると父子家庭の場合は420万円に対して、母子家庭(シングルマザー)は243万円。

日本では現状としてどれくらいの人が生理貧困を抱えているのは調べる必要はありますが、まずは一人でも多くの人が生理に対するタブー視から解放されることは大前提としてあげられるのではないでしょうか。

生理タブー視する人 vs 生理の話をする人

マンガ『生理ちゃん』騒ぎ

「生理ちゃん」って知っていますか?

それまでタブー視され、語られる機会の少ない女性の生理をポップなキャラクターとして擬人化し、その辛さや悩みを代弁させることで、女性の共感を得たマンガ。映画化もされたそう。

このマンガが注目された一つの理由が”炎上”。

老舗百貨店の大丸オリジナルのェムテック商品などを集めてたブランド『michi kake(ミチカケ)』と生理ちゃんが2019年にコラボしました。それをキッカケに、大丸梅田店では一部の売場で生理中の女性スタッフが、このマンガのキャラクター生理ちゃんが描かれた”生理バッジ”を胸に着けて接客を行っていたそう。

“生理バッジ”とは、「(生理中の従業員が)少し辛いようなときに声掛けができたり、声を掛けるまでせずとも、さりげなく気遣いができるようにお互いに気遣いし合える雰囲気を作れるのではないか」という発想で、社内でのコミュニケーションツールとして試験的に採用したもの。着用はもちろん任意。当事者である女性従業員たちは強制されているわけではありませんでした。あくまでも、社員のことを気遣っての運用。それでも、炎上となりました。

わずか2ヶ月間で運用方法は変更され、社内だけで認知できる方法を取り入れて継続していく方向性で決まったそうです。

出典: 大丸梅田店が“生理バッジ”を社内だけで認識できる方法に変更

従業員の働く環境を整えるためという目的なのであれば、わざわざお客様の目の届く場所に置く必要はなかったのかもしれませんが、一種の話題性を作るためだったのかもしれませんね。

生理の話をしたい人はして、聞きたくない人は聞かなければいい

こんな感じで、生理が何かと議論される世の中ですが、違う意見を持つことは当たり前。

けれどお互いを攻撃する人がいるのが「やるせないな〜」と思います。

批判したり攻撃したりする人は、大抵自分の内側に問題があるのであって、それが消化不良だから周囲に当たっている

自分と違う意見を持っていてそれが目障り・耳障りなのであれば、それを見ること・聞くことを選ばなければいいのでは・・・?自分の意見に自信があるの人は、他人のことにはいい意味で興味がないはず。

…というのがこの『生理タブー視する人 vs 生理の話をする人』に対する私に考え。

ヨガ的な考え方をここでぶっ込んでおくと、”外界のすべてがあなたの思考と心理的態度に基づいている。世界は全てあなたの投影物”(ヨガスートラより抜粋)が役に立つかなと思います。

生理の話をタブー視する人も、生理の話もしたい人も、自分の内側ともっと向き合えれば、それぞれが自由に生きれるのかなと思います。

生理によって苦しむ世の女性が少なくなりますように。私は、これからも生理の話をします。

ABOUTこの記事をかいた人

シンガポール在住8年のライター/Webクリエイター/ヨガインストラクター(全米ヨガアライアンスRYT200保持)。4歳の娘 Emmaと夫と3人暮らし。Webを中心に、ファッション、ビューティー、ライフスタイル、旅行など幅広いジャンルに関する情報を発信。現在はWEBクリエイターとしてWEBサイトを運営、取材、執筆活動を行う傍ら、RYT200を活かしシンガポールを中心にヨガインストラクターとしても活動中。