皆さんにとって2021年はどんな年でしたか?
365日を一言で言い表すのはとても難しいのですが、わたしにとっての2021年をシンプルにまとめると自分の内側に向き合った1年と言ったところでしょうか。
全てとは言いませんがたくさんのことが破壊された2020年という年は、新しく創造されていくものに慣れるのに精一杯で自分のことは二の次、三の次。本来の自分をたくさん見失いました。
実を言うと、2021年は2020年よりもさらに変化が激しい年でした。ジェットコースターに乗っているような目まぐるしい毎日。(1000万借金生活がある日突然スタートしたり、夫が3ヶ月間休みがなかったり、生理が止まったり… etc)
以前のわたしなら絶対に錯乱して自滅していったであろう状況下の中でも、かなり冷静沈着なオトナとして対応できていたと思います(笑)
そんなオトナのわたしを支えていたのが日々のセルフケアであることは間違いありません。
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セルフケアは持続可能な暮らしを応援してくれるもの

セルフケアとは?
セルフケアとは英語のSelf Careがそのまま日本語になったもの。
日本語で考えると「自分自身をケアする」ということになりますが、では「ケアって何?」と聞かれるとあなたなら何と答えますか?
広い意味で考えると、世話や配慮、気配り、手入れ、メンテナンスなどをすることとして使われるのではないでしょうか。
つまり、わたしが考えるセルフケアというのは、「自分自身に配慮してお世話をし、お手入れ(メンテナンス)をすること」となります。
セルフケアが必要な理由
そしてセルフケアの意味よりもさらに重要なのが、なぜセフルケアが必要なのかということだとわたしは考えています。
自分をほったらかしにせず、日々の生活の中で自分にあったセルフケアを行っていくことは、外側で起こっていることに振り回されずに地に足をつけた生き方を助けてくれます。
冒頭でお話した通り、2021年はわたしにとって変化の激しい年でした。2020年失ったものがとても多い分、新しいことが一気にわたしの身の回りに起きました。自分でアクションを起こしたこともあれば突然向こうから降ってきたもの、またその大きさも様々です。
例えば、家を買ったわけでも高級外車を買ったわけでもないのに、ある日突然1000万円の借金生活が始まったり、夫の仕事が激務になり3ヶ月間1日も休みなく働くようになってしまったり、プレ更年期に突入したような体調を抱えながら、年末には生理が止まってしまうなど。そして今年に入り、また大きな転換期を迎えようとしています…
生きていれば困難はつきもので、どれも不可抗力なものばかり。(もちろん中には違うものもありますが。)いちいちわたしの外側で起こっていることに振り回されていては、身も心も持ちません。
ですので、セルフケアによって日々自分をメンテナンスしながら、常に自分が中庸でいることを大切にしておくことで「どんなことが起こっても、わたしはわたし」という不屈の精神を持ちながら暮らしを持続可能につなげてくれます。
変化のない暮らしなんてないですしね。
もう少し噛み砕いて言うと、変化の多い生活の中で、どんな変化に順応していくこと容易にしてくれるのがセルフケアなのだと思います。
もちろんわたしも人間なので、嬉しい・喜び・悲しみ・怒り・やるせなさ・落ち込み・不安などといった感情や心の動きはありますが、以前に比べると回数は格段と減りました。そして、何よりも周り(主に夫)への八つ当たりがほぼ皆無になったことで、多くの人が心地よい生活ができるようになったのではないでしょうか。
2021年にやっていてよかった8のセルフケア
1. 5時起き

改良に改良を重ねた起床時間。今のわたしにとっては5時起床がベストです。
5時に起きることでできるのは、とにかく自分のためだけに時間を使うことができるということ。この時間は、わたしにとって、子どもも夫も、仕事も、ご近所さんとも、ママ友とも、全ての役割から切り離して、本来の自分にチューニングする時間です。
「日中眠くならない?」と聞かれることもありますが、21時から22時半の間に就寝することと、睡眠の質向上にもここ数年はかなりこだわって追求してきたので、よっぽどのことがない限りは「日中に眠くて動けない」ということはありません。
わたしは季節のない国に暮らしているので年間と通して日の出時間は変わらないですがが、一般的に6時前までに起きることがベストとアーユルヴェーダでは言われています。日の出前の90分間は神聖な時間と言われていて、内観の時間に適した時間。
季節によって、また体調や年齢によってもベストな起床時間は変化するものではありますが、簡単に言えば、「夜型ではなく朝型になろう!」ということですね。
時計の指す時間で行動していますが、もともとはわたしたちも自然の一部なので、自然のリズム(太陽が上がったら動いて、太陽が沈んだらお休みをする)に合わせた暮らしをすることが体にとっても心にとっても快適に暮らしていくことにつながるのではないのでしょうか。
2. アーユルヴェーダの朝の浄化法

1に続き、朝の内観時間に行っていることもわたしにとってはセルフケア。こちらも改良に改良を重ねて今のカタチになっていますが、これから先も必要の応じて変えていくつもりです。
現在のルーティンにしている朝の浄化法は以下の通り。
アーユルヴェーダの朝の浄化法はディナチャリアと呼ばれる理想的な1日の過ごし方で五感のセルフケアを行っていくものです。
五感を曇りなきものにすることでたくさんの情報にあふれる今、本当に自分にとって必要な情報を手に入れることができるようになるのではないでしょうか。
3. 朝ヨガ

こちらも改良に改良を加えています。
現在のルーティンでは、ヨガのアーサナ(ポーズ)の練習、呼吸法(片鼻呼吸法、アグニサーラなど)、そして瞑想、マントラを唱えて終了。大体1時間〜1時間半の練習になります。
現在のわたしの体には、このルーティンが一番合っていて、練習後すぐに便意を催します。
以前は、朝ヨガに1時間半も時間をとっていませんでしたが、朝は内観のためのヨガの練習としてからは、かなりゆとりを持って朝時間を過ごすことができるようになりました。
たっぷり自分の内側と向き合ってから1日をスタートすると1日の流れもとてもスムーズ。余計な雑念や思考を手放したり、体の突っかかりなどもほぐすことができるので、1日とても集中力が高く地に足のついた1日を過ごすことができるようになります。
4. 朝読書
朝の時間でもう一つわたしがしていることが、10分〜15分ほど読書をしています。昨年までは『ヨガスートラ』を毎日一つずつ読みすすめ、読み終わったらまた最初から読むというルーティンを繰り返していましたが、今年からはレベルをあげて『バガヴァット・ギーター』を読み始めました。

ヨガスートラ

バガヴァット・ギーター
朝の時間は頭がクリアな状態。スマホなどを含めた外側の刺激を受けていないため心もとてもピュアに近いことから、難しい哲学書の内容も素直に頭もしくは感覚的に理解できたり、気付きや学びにつながることが多いです。
とは言え、自分を高めてくれるようなものであれば何でもOKではないでしょうか。小説でも、自己啓発本でも、絵本でも◎
5. ジャーナリング

ジャーナリングはもうずっと前からやっているのですが、最近はさらにこだわってやるようにしています。
ジャーナリングの記録は朝一番と夕方(もしくは夜寝る前)の2回は必ずおこなうようにしていて、それ以外でも必要に応じてノートを開くようにしています。
必要に応じてというのは、やることが多く混乱している時や集中力がない時、また体調不良な時など。
こういった時にノートに、思いついたことなどをバーっと書き出してみると、その時にやるべきことが何か気づくことや、余計な思考や予定を手放したり、体と心の調和することができます。
自分自身をマインドフルネスな状態にして、目の前のことに集中することにつなげてくれます。
本当に大切なのは今。けれど、未来や過去に気を取られているというのは、結局は自分の欲(エゴ)が邪魔していることが多いので、それに気づくことで今に集中できるようになるというわけです。

ジャーナリングノートは、長年色々なものを試してきましたが、一番のおすすめは無印の『植林木ペーパー裏うつりしにくいノート5冊組』です。
わたしは見開き1ページを1日分としていて、1ヶ月に1冊を使っています。

植林木ペーパー裏写りしにくいノート5冊組
5. ホットドリング

冬場など寒い時期飲んでいる方も多いと思いますが、暖かい国に住んでいるわたしでも基本的な飲み物はホットドリングにしています。
体の中に熱がこもっているなという時に限って冷たいものを飲みますが、基本はホットドリングを愛飲するようにしてからは内臓の調子がとても良くなりました◎
基本は白湯、または常温のフレーバー水(レモンウォーターやスパイスウォーター)などを飲みます。
6. ギーを生活に取り入れる

作品買ってよかったものベスト10に入るのが『ギー』です。
アーユルヴェーダでは、食べたものはからだにも心に作用すると考えられていて日々のお食事はとても大切。現代女性の多くが「乾燥・冷え」の性質が乱れやすい環境に生きていると言われていて、これを中和するためには反対の性質「潤す・温める」を意識するのがとてもポイントとなってきます。
役立つレメディーのひとつがオイルケア。バターを精製してできるギーは体のすみずみまで広がって、日々の生活で溜まりやすい疲れやストレスなどの毒を取り除くのにとても助けになっています。
わたしは特に疲れている時は、生はちみつを加えてひとさじパクリ。体力、知力、エネルギーアップに繋がります。
7. 毎日ヨガニードラ
昨年ヨガニードラセラピストの勉強をし資格取得をしてから、ほぼ毎日ヨガニードラの練習を取り入れています。朝に練習することもあれば、夜の寝入りをよくするために入眠儀式として練習することもあります。
朝練習する際は、寝起きが良くなかった時、また朝からイライラしていたりソワソワしていたり「交感神経高ぶっているな〜」という時には10分ほど横になって練習するようにしています。すると「あら不思議」。心身ともにリフレッシュするんです。
1日のスタートから「あれもこれもやらないと」とTo doリストに追われていたり、感情の波に襲われている時にはぜひ練習するのがおすすめです。
8. 自然を感じる

パンデミックになってからというもの、多くの人が自然回帰に躍起になっているようにも見えますが、基本的にわたしたちは自然の一部なので自然の近くに身を置く必要はないのではないかなと思います。
自然を感じる方法というのは、深呼吸をしたり、車移動ではなく徒歩や自転車移動をしたり、お家の中で植物やお野菜を育てることだって今の時代は可能です。
テクノロジーの進化のおかげで可能なこともたくさんあるので、自分にとって最適な自然との関わり方を見つけてみるとそれがセルフケアになるのではないかなと思います。
セルフケアは”持続可能な”ものでないと意味がない
セルフケアという言葉が世間一般化されてしばらくたちます。それに伴い、たくさんの情報が溢れているような気がします。
「これがいい」「これをやれば良くなる」と言ったものも、もちろん事実なのでしょう。けれど、それらが万人にとって良いものとはわたしは考えていません。
ですので、わたしが実践しているセルフケアもまた全ての人にとってメンテナンスとなるものではないとも思っています。
住んでいる場所、年齢、環境、家族構成、それまでに歩んできた道もまた異なり、一人として同じ人はいません。
何よりも大切なのは、セルフケアは持続可能なものでなければ意味がないということ。
科学的に良いと言われているからと言って、そのセルフケアが続けられなければ意味がありません。
日々続けていくことができるものを選ぶことが、自分にとって快適な暮らしに導いてくれ、「何があっても大丈夫」という確固たる自信につながるのではないかなと思います。