オーガニック生活にこだわって気づいたメリットとデメリットとオーガニック生活を持続可能を持続可能にするために大切なこと#わたしのサステナブルウィッシュ

2021年の1年間を通して地球と人に優しい習慣を身につけるための【サステイナブルウィッシュ】

10月に掲げていたのは「オーガニック食品生活を実践する」です。

子どもが生まれたばかりの頃は、オーガニック狂と言わんばかりな私でした。けれど「これを続けるのは難しい…だって高いもん」という結論に至り、まだ小さい娘が口にするものはなるべく自然に近いものを選んだり、手作りできるものは手作りにしたりと心がけつつ「オーガニックを率先して選ぶ」ということはしていませんでした。あくまでも「できる範囲で選ぶ」というだけ…

意を決し、改めてオーガニック食品を中心に選ぶように心がけてみて、現状シンガポールでは「それは100%正しい選択」とは言い切れないと思っています。

なぜなら、そもそもシンガポール産の食材を手に取ることすら少ない上、そこからオーガニック食材を選ぶのは決して簡単ではなく、結局”高い”海外産のオーガニックを選ばなくてはいけません

日本では、日本産の食材を選ぶことは当たり前…けれど、オーガニックとなると、わたしがシンガポールでしているような海外産のオーガニック食材を手に取ることを選択していかなければなりません。

「オーガニックは良いもの。けれど100%切り替えるのは現状は難しい。ではどうすれば…??」

今回の #わたしのサステナブルウィッシュでは、どのようにすれば消費者のわたしたちにとってオーガニック食材生活が持続可能になっていくのかについて考えてみます。

この記事はこんな人におすすめ
・オーガニック生活に興味のある人
・エコやサステイナブルに興味がある人
・サステイナブルな暮らしに興味のある人

そもそもオーガニック食品とは

オーガニック食品の定義

「オーガニックって何がいいの?」と聞かれて、なんと答えますか?

「無農薬で安心安全」「体にやさしい」「環境にもやさしい」

などなどイメージする方は多いかもしれません。そして、何となく良いものと思っていても「良さそう」というイメージでしか認識していないかもしれません。そして、多くの方が「良さそう」というざっくりとした考え方で、間違った選び方をしているかもしれません。

オーガニック』とは、有機肥料を使って栽培したり、農薬をはじめとした化学肥料を一切使わずに栽培した食材や製品。有機とは、炭素の化合物のことで生物だけが作り出せるものです。例えば家畜の糞や生ごみなどを有機肥料といいます。

つまり、自然の恵みを活かした農法が有機栽培というわけですね。

そして、オーガニック食品というのは、栽培から加工まで、自然の力のみで作られた食品のことです。

日本の有機JASマーク

日本の場合『有機JAS認定』を受けていなければ、商品名に『有機』や『オーガニック』と表示することはできなくなっています。

最低3年以上使用禁止資材を使っていない圃場であること、遺伝子組み換えでないことなど、定められている厳しい規定をクリアしたものが有機JAS認定をうけることが出来ます。

(参考: 農林水産省 JASについて

輸入品の有機JAS

海外からの輸入品にも『有機JAS表示』がなされている場合があります。これは日本と同じ水準で有機=オーガニックを審査する制度がある国で、認定を受けたもの。

アメリカやフランス、ニュージーランドをはじめ、限られた国のみでこの段階が踏めるようになっています。認定を受けていない国の場合は、JASの検査員を派遣し認定をする必要あり。

オーガニック食品生活を続けるメリットとデメリット

オーガニック食品生活のメリット

食品の安全性

●食品添加物の問題

日本で市場に出回っている食品の多くは、食品衛生法の下で安全性が確認されたもの。つまり、全て安心安全に口にすることができる…はず!

けれど、注意したいのが添加物です。日本で使用が認められている添加物の中には海外では危険として使用が禁止されているものが多くあるとも言われています。例えば、身近なもので言えばトランス脂肪酸(マーガリンなど)。日本の子ども用のおやつには、コストカットのためにマーガリンを使用して作られたお菓子がたくさんありますが、欧米ではトラン脂肪酸は使用を禁止されています。(そこまで健康的な国ではない(笑)シンガポールでもそう遠くない未来に、トラン脂肪酸の使用が禁止になるというニュースもありました。本当かどうかはわかりませんが・・・)

そういったポイントで見てみると、添加物が不使用なことが多いオーガニック製品はより安心安全な選択と言えますね。

●遺伝子組み換え技術の問題

遺伝子組み換え技術を一切使用していないこともオーガニック食品のメリット。
多くの研究機関で、遺伝子組み換え技術について、体に及ぼす影響、自然環境への影響など、問題点を指摘しています。

●残留農薬の問題

オーガニック食品では、化学肥料や農薬の使用を制限されています。つまり、残留農薬で健康を害する可能性を低くすることができることもオーガニック食品のメリット。

自然環境や天然資源の保護につながる

何年にもわたって同じ作物を育てることで、土の中の天然ミネラル、栄養素が不足していきます。不足したものを補うために、さらなる化学肥料の使用量を増加させる。このような負のサイクルが続くのです。また、圃場に撒かれた農薬や化学肥料は、川や海を汚染し、魚をはじめとした生物に被害が及びます。つまり、有機栽培でない場合は持続不可能な農法と言っても良いかもしれません。

一方で、有機栽培は、土を修復させ、水の質と量を守り、植物、動物など生態系の多様性をサポートしてくれます。

オーガライフ

オーガニック食品のデメリット

高価

農薬や化学肥料に頼らないということは、それだけ害虫などのリスクが伴います。

つまり、それらに対しての技術や、人員などとにかくコストがかかります。ですので、オーガニック食品は一般の食品と比較すると値段が高い!

それなりの理由があることは充分承知ではあるのですが、これはオーガニック生活を続ける中でのネックになり得るポイントではないでしょうか。

手に入りづらい

一般的なスーパーマーケットでは野菜売り場の隅の方にオーガニック野菜の売り場があるといった感じではないでしょうか。

日本では、まだまだ「敷居が高い」「値段が高い」「価値が分からない」と言ったことから、オーガニック食品を手に取る人も少ないこと、またオーガニック食材を生産している生産者さんの数も少ないことから、流通が限られています。

手に取る人の数が少なければ、また更に価格も上がっていきます。

国によって規定が異なる

日本国内で生産されているオーガニック食品には限りがあり、手に入りづらいといったことから、海外生産されたオーガニック食品を手に取る方もいるかもしれません。

そこで気をつけたいのが、各国によって規定が異なるということ。国によっては、化学原料の使用が○%は認められているという国もあるため、必ずしもわたしたちがイメージする「オーガニック!」ではない可能性も…(詳しくは下記の『オーガニック食品生活を持続可能にするには・・・?』” 各国の認証規定を知る”を参照して下さい)

また、遠くで生産された食材を購入することで、運送にかかる二酸化炭素排出につながることも懸念材料ではないでしょうか。

オーガニック食品生活を持続可能にするには・・・?

予算内でオーガニック食品を買う方法を考える

食品の優先順位を考える

コロンビア大学の栄養士デボラ・ゲーツバーグ氏によると「一番オーガニック食品を食べて欲しいのは、幼い子供や妊娠している女性、免疫系が弱っている人です」とのこと。

その他にも、食品の中でも”よく食べるもの”をオーガニックにするのも◎。食品から農薬を繰り返し摂取することは、農薬に時々触れるよりも、健康に悪影響を与える可能性あり。(例: 人参を毎週のように食べるのであれば、人参はオーガニックにするなど。)

また、皮ごと食べる果物や野菜や、化学物質の残留量が多い食品をオーガニックにし、少ないものは普通の食品にするのもおすすめです。

残留物が残りやすいのはイチゴ、リンゴ、モモ、グレープ、ホウレンソウなど。残りにくい農産物は、アボカドやスイートコーン、パイナップル、キャベツ、カリフラワーなどがあります。

地元で摂れた旬のものを買う

のもの買うのは、オーガニック食品を安く手にする一つの方法

スーパーマーケットではなく、ファーマーズ・マーケットや、地域密着型の農家道の駅を利用してみるのはいかがでしょうか。

地元でつくられた食べ物は、新鮮で美味しいことが多いのも嬉しいポイント。作物は最も旬の時期に収穫されます。

まとめ買いで節約

大手スーパーマーケットの中には、プライベートブランドでオーガニック食品を扱っているお店もあるので、まとめ売りされているオーガニック食品を購入して節約するのも一つ。例えば、イオンであれば、トップバリューのグリーンオーガニックなど。

またオンラインマーケットを利用して、オーガニック食材や生産者さんの顔と名前を確認しながら、安心安全な食材をまとめて選ぶのも◎。

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自家菜園

今や、自分で農作物を育てるのはそれほど難しいことではありません!必要なのは少しの努力と忍耐。

完全版 自給自足の自然菜園12カ月 野菜・米・卵のある暮らしのつくり方 

また、大きな庭がなくたって、小さなベランダやキッチンでも自家菜園を手軽に始められるツールもたくさんあるのが現代社会に生きるわたしたちが最も活用すべきことの一つではないでしょうか。

初心者の方でおすすめなのが、野菜の『再生栽培』。

各国の認証規定を知る

前述した通り、日本は食材の宝庫ではありますがオーガニックに関しては海外の方が認証制度に関して進んでいると言われています。また、国によって規定も異なるため、海外のオーガニック商品を手にとる際は、「どのような基準でオーガニックなのか」というのを知っておく方が責任を持った選択になるのではないでしょうか。

ECOCERT(エコサート)

特徴・1991年に農学者たちによって設立された世界基準のオーガニック認証機関とも言われている。
・ヨーロッパを中心に80カ国以上の認証を行っています。
・お米や野菜の農産物をはじめ、化粧品、コットンなど、幅広い有機認証を取り扱っていて、日本のオーガニックコスメもエコサートの認証を得ているメーカーもあり!
基準完成品の95%が自然原料であること
完成品の5%は化学原料で良い
・完成品の10%はオーガニックでなければならない
・植物原料の95%はオーガニックでなければならない
・化学香料、合成着色料、合成香料、合成油脂、油、シリコンおよび石油製品は使用してはいけない

NATRUE(ネイト・トゥルー)

特徴・2007年の設立されたEUの様々なオーガニック認証団体を統一しようとしたヨーロッパのコスメブランドによって立ち上げられたEUのオーガニック認証機関
・ヨーロッパのオーガニック市場において大きな役割を果たし、約130ブランド、3000の製品が認証を取得しています
・Dr.Hauschkaや、ヴェレダ、プリマヴェーラ、ロゴナやトリロジーなど、有名なオーガニックコスメが認証を得ています
基準・配合されている自然原料のうち95%以上がオーガニック
・配合が認められている原料は以下の3つ
1. 自然から直接取れる原料
2. 化学処理が施された自然原料
3. 自然に存在するが化学的に製造された原料(防腐剤とミネラル物質のみに使用可)
・遺伝子組み換え植物あるいは有機体からの原料は使用してはいけない
・合成香料および合成色素、石油系原料は使用してはいけない
・動物実験は行わない

USDA Organic

特徴・アメリカにおけるオーガニック認証機関
・USDAは米国農務省のことで、日本で言う農林水産省が認定する有機JASに該当。
・農産物に対する認証以外にもオーガニックコスメに関してもUSDAが採用されています。
基準・オーガニック作物を栽培する土地では、収穫前3年以上禁止物質を使用しない
・害虫、雑草、疫病管理には、主に物理的、機械的、生物学的な防除方法を用いる
・入手可能な場合は、オーガニックの種子や種植物を使用しなければならない
・遺伝子操作や電離放射、下水汚泥は禁止する

ACO(Australia Certified Organic)

特徴・オーストラリアのオーガニック認証機関
・日本の有機JASとも提携
・認証にあたり厳しい基準のがあり世界トップレベルのオーガニック認証機関と言われています
特徴・95%以上が認定されたオーガニック原料であること
・残り5%についても基準に準拠した天然由来成分であること
100%自然由来成分であること
・一切の合成化学物質(合成着色料、合成香料、化学品由来防腐剤)、合成肥料、遺伝子組み換え作物を使用していないこと
・オーストラリア産
・動物実験を行わない
・ヴィーガン(完全菜食主義者)へのケア
・3R(リデュース、リユース、リサイクル)の配慮

SoilAssociation(ソイル・アソシエーション)

特徴・イギリスのオーガニック認証機関
・イギリスのオーガニック製品の約80%がソイル・アソシエーションの認定を受けています
・ヨーロッパの一般的なオーガニック基準よりも項目が細かく、多岐にわたっている。
・1つ1つの項目も厳しく、審査が厳しい事で有名
基準・人工ナノ物質の使用を禁止
・土壌を用いない栽培方法(水栽培、鉢植え等)の禁止
・オーガニック作物の生産耕地では、過去5年以内に遺伝子組み換え作物が生産されてはならない
・農薬や化学肥料はもちろん、遺伝子組み換え作物の栽培も一切禁止
・肥料には有機物による堆肥、植物の抽出物、ミネラルが用いられていること
・工業地帯から離れた場所で栽培されていること

さらに大切なのは消化できる食べものを選ぶこと

オーガニック食材を買うかどうかについては「自分が優先させたいこと」を明確にすることがとても重要になってくるなと思っています。

バランスの取れた食事をしながら、自分の選択が、地球全体や農業地域にどんな影響を与えるのかを意識することが、オーガニック食材を選ぶかどうかのキーポイントではないでしょうか。

そして忘れてはいけないのは、オーガニックであってもなくても食べものは悪ではないということ。食べることはわたしたちの体や心を作っていく行為であり、食べものを与えてくれる自然に対して恩返しするためにも、アーユルヴェーダ的な食べものと向き合い方である、自分にとって本当に”必要な食べもの=消化できる食べもの”を選んでいきたいと思いました。

いくらオーガニック食品を選んだからと言っても、自分の体が消化できない食べものを選んではお金や時間をかける意味はなくなってしまうのだから…

ABOUTこの記事をかいた人

シンガポール在住8年のライター/Webクリエイター/ヨガインストラクター(全米ヨガアライアンスRYT200保持)。4歳の娘 Emmaと夫と3人暮らし。Webを中心に、ファッション、ビューティー、ライフスタイル、旅行など幅広いジャンルに関する情報を発信。現在はWEBクリエイターとしてWEBサイトを運営、取材、執筆活動を行う傍ら、RYT200を活かしシンガポールを中心にヨガインストラクターとしても活動中。