森の暮らしって実際どうなの?サステイナブルかどうかは自分次第。田舎移住を考えている人が先に知っておきたいこと

コロナ禍で一気にオンライン化が進み、家賃や物価も高く、人の多い都会に住む必要性を感じなくなった人も増えていきている今、田舎移住や自然の多い場所への移住を真剣に考えている人が急増中。

そんな私も8年住んだシンガポールの中でも自然とシティーへのアクセスの良い海沿いの街から森の中へ越して3ヶ月が経ち、ようやく落ち着いてきたところ。自然に囲まれた暮らしは写真や映像で見ると「素敵!」と言われることが多くあり褒められるともちろん嬉しいけれど、暮らしてみて「不便だな。」と感じることや、不便な環境下だからこそ便利な反エコなものに頼りたいと言う衝動にかられることも多くあります。

環境や場所は何も私を変えてくれない

母親になり環境や人に優しい暮らしにシフトしていった私は、娘が小学生になるまでにバリ島に移住をしようとしていました。現在4歳の娘が小学校にあがるまであと丸2年あるためこの計画はどうなるか分かりませんが、世の中がこんな状況で私一人の希望で叶うことではないことは重々承知。それに今回の森の中での生活を通して、場所を変えたからと言ってそこに住む本人が変わらなければ環境にも人にも優しくなんかないんだということ、自然回帰やサステイナブルな暮らしが実現できるかどうかというのは、場所どうこうというよりは自分の意識次第だと日々感じています。

今回の引っ越しは夫が経営をしていた会社を倒産を決断したため、生活コストを下げるためのもの。”たまたま”トレンドに乗ってしまっただけであり、意図的ではありませんでした。

自然の中での暮らしは望んでいましたが、こんなに早く(しかもこんな形で実現するなんて)考えていなかったため、自然の中での暮らし、そして便利な都会から離れた暮らしがどんなものなのかというのは下調べゼロの状態。しかも、基本的に直感で動くタイプの人間で何かを決断する時良い面しか見ない性格の持ち主の私は全く想像していなかったことに多々直面する生活を送っています。

自然に囲まれた暮らしのメリット

物価が安い

もちろん場所によって変わるとは思いますが、私たちの住んでいるエリアは都心に比べて物価は安くなりました。家賃、学費、食費、外食費、日用的な買い物などほとんどの支出は以前に比べて下がりました。また水道や電気などの光熱費も下がりました。

人混みとは無縁

週末であっても人混みはありません。土地が広いせいもあるのかもしれませんが、都心に比べるとやはり人口密度は緩やか。ソーシャルディスタンシングを取りたい今は特に人混みは避けたい項目ですが、田舎暮らしでは気をつける必要はほぼ皆無です。

暮らしがエクササイズになる

https://www.instagram.com/p/CDm14Spp4SA/

田舎暮らしは、目的地までの距離が遠いことが多いので余計に歩きます。私たちの住んでいるエリアはシンガポールの内陸でアップダウンの激しい森の中に当たるため、短い距離でも少し歩くだけで良い運動にはなります。

ちなみに私たちの家は山頂。これを自転車で1日2往復程度する私の脚は見事に鍛えられ、長年の悩みだったO脚がほぼ真っすぐになりつつあります。30代の内にO脚を直すのを目標にしていましたが、もしかしたら今年いっぱいで目標が叶うかも?!

週末のアクティビティーが充実する

引っ越しをしてから我が家のほぼ毎週のアクティビティーが森林浴。毎週やっても飽きないから不思議です。室内や都会での運動とは一味も二味も違い、自然の愛と力をもらえて何よりお金がかからないのが魅力。

森の中を散策したり、サイクリングしたり、ピクニックしたり…同じスポットに行くこともあれば、違うスポットを楽しむこともあります。同じ自然、同じ場所でも毎回違う顔を見せてくれる自然に完全に虜になっています。

特に小さな子どもがいるファミリーにとっては、自然の多い場所で暮らすことはたくさんの気づきや学びがあると思いますよ。

田舎暮らし・・・ここが不便だよ

車があった方が便利

私の夫は車を持たない主義で、免許さえもとっていません。出勤も週2-3日は1時間前後かけて自転車通勤。私はシンガポールに移住した8年前から車は運転していないので完全なるペーパー。ラッキーななことにシンガポールは地下鉄やバスも発展していて、国土面積も東京23区ほどしかないため車がなくても普通に暮らしていけるサイズ。これから先もシンガポールに住む限りは車を持ちという選択はしないでしょう。

とは言え、通常の田舎暮らしには車があった方が便利なんだろうなと思います。だって周りはほとんど車を持っているから。娘の幼稚園でも、自転車で送り迎えをしているのは我が家だけ。そのため、なぜかちょっとした有名人(笑)

私も車のある暮らしを幼い頃からしていたため、正直言って車がないのが不便と感じることも多々あります。けれど、このご時世。お金を借りてまで物を所有する選択はとても危ないのは事実。(シンガポールで車を購入するのは、3−4倍するため)

もし、田舎暮らしを便利にするために車を持つのであれば、一括で購入できる準備をするのがおすすめです。(もちろん環境に配慮した車で!ここ大切。)

都会に出た時の買い物の量が増える

https://www.instagram.com/p/CDYywgEJnP8/
 都心に出ると「”今”買わないと!」と思ってしまうことが多い・・・

私がシンガポール人であれば、わざわざ都心に出て買い物をする必要はなかったかもしれません。けれど、日本生まれ日本育ちで、和食を3食作る母親のもと育った私のソウルフードは、やはり日本食。

味噌や納豆、また調味料など常備しておきたいものが多々あります。田舎暮らしは手に入るものが限られてくるため、意識しないと都心に買い物に行く必要、またオンラインショッピングする機会も増えてしまいます。

情報が限られる

オンラインで何でも情報が集められる時代であっても「限界があるな」と感じることが多々あります。人と対面で会ったり、たまたま目撃したもの・事実、また異なった環境下で得られる情報や知識はたくさんあるから。また、オンラインで得られる情報は、どうしても自分の興味のあるものが優先され偏った情報になりがち。

大人になったって知らないことはたくさんあるし、知らなくても生きていけることもたくさんある。けれど、知らないことが罪になることもたくさんある。今、地球に起こっていることがまさにそう。

田舎に暮らすようになり、ガラパゴス化の中で久々に都会で人に会うとそう感じることがよくあります。

都会でもサステイナブルに暮らせる

バルクショップなどエコやサステイナブルなお店や人はシンガポールでは都心にある

都会に住んでいてもサステイナブルに暮らすことはできます。大都会の東京やニューヨーク、ロンドンでも、ゼロウェストやエシカルなどサステナブルな暮らしを実践できている人はたくさんいるし、むしろエコな情報やお店は都会に集まっていることも多くあります。

場所は手段ではなくツール。大切なのは場所ではなくて、その人がどういう暮らしをしていきたいという意思を持つこと。(ヨガやフィットネスをして体と心を整えよう!)

もし、あなたが今都会の中で、自然の中で暮せば自然に寄り添った暮らしができると考えているのであれば、まずは今の環境下でできることをはじめてみて下さい。そして、近い未来に自然の中で暮らす日が来た時、自然にも人にも優しい暮らしにすんなり馴染むことができるのではないでしょうか。

ABOUTこの記事をかいた人

シンガポール在住8年のライター/Webクリエイター/ヨガインストラクター(全米ヨガアライアンスRYT200保持)。3歳の娘 Emmaと夫と3人暮らし。Webを中心に、ファッション、ビューティー、ライフスタイル、旅行など幅広いジャンルに関する情報を発信。現在はWEBクリエイターとしてWEBサイトを運営、取材、執筆活動を行う傍ら、RYT200(Registry ID: 301558)を活かしシンガポールを中心にヨガインストラクターとしても活動中。