先日、Netflixで公開されている17歳のヨガインストラクター・Maris Degener(マリス・デッジナー)ドキュメンタリー映画『I AM MARIS: Portrait of a Young Yogi』を観ました。
13歳で拒食症と診断され入院をしていたマリスがどのようにして、ヨガを通して精神的にそして身体的にも強くなっていたかを描いています。
私がヨガに出会ったのは、高校2年生。地元のスポーツクラブに通っていた母に連れられて、ヨガのクラスに参加したのが最初。それからもヨガを地味に続けていたましたが、得になんの目的も持たずに決して真面目には取り組んでいませんでした。
ただ振り返ってみれば自分が辛い時期、物事がうまく言っていない時期には必ずヨガをしています。
初めてのヨガも、失恋で摂食障害になった時期。
新卒で入社した会社で中々仕事がうまく行かなかった時期。
子どもが中々できずに悩んでいた時期。
そして半年前に、職場でいじめられたことと、仕事と家庭の両立に悩んだ時期。
ヨガの効果は、ダイエットや健康、美容だけでなく、精神的な安定ももたらしてくれます。『I AM MARIS: Portrait of a Young Yogi』は、そのことに改めて気づかせてくれました。
私はいつもストレスを抱えたイライラしたママでした
子育てが上手くいかない
子育てがうまくいかない。今、考えてみると「上手いってどういうこと?」と思わず笑ってしまいますが、出産をしてから「うまくいかない。」とよくイライラしていました。
得に、出産後はホルモンのバランスも影響して常に余裕がない。飲食店を経営している夫は、朝から晩まで仕事。協力的ではあるけれど、育児の大体的な部分は私が責任を担わなくてはいけない。
悩みが消えたかと思えば、次のステージの悩みが現れる…
幸いなことに我が家は1歳半からローカルの幼稚園に通わせることができその分負担は減りましたが、だからといって「うまくいかない」という気持ちは消えることはありませんでした。
仕事でのストレス
幼稚園に通い始め、少しずつ私にも余裕が生まれた頃。ライター/Webクリエーターの仕事の勉強を深めるためにパートで仕事をはじめました。
海外生活が長くなるとそれなりに、その地に順応していきます。私もそう。7年もシンガポールに住んだ私は真面目な日本人の方からしたら、気に触ることもあったようです。ある小さなことがきっかけで、職場での人間関係にヒビが入ってしまいました。
仕事自体はとても楽しかったです。学べることもたくさんあった。それでも仕事ではなく、それ以外の問題でのストレスは決してヘルシーではなく家庭内での空気にも影響を及ぼすまでに。
原因不明の腰痛に悩まされた2ヶ月間
職場での人間関係に悩んでいた私に降り掛かったもう一つの災難が、原因不明の腰痛。整形外科で検査しても異常はなし。理学療法士に診てもらうも、良い状態なのは治療した数日のみ。寝ている最中にも、腰の痛みで起きることも。
心身のバランスを崩した私がたどり着いたのがヨガ

子育てが上手くいかないこと、職場の人間関係トラブル、そして原因不明の腰痛。それを改善したのは、紛れもなくヨガです。
きっかけは、理学療法士の方に「ヨガをもう少しちゃんとやってみたら?」言われたから。
それまでも、週1回ヨガスタジオに通うようにはしていましたが、毎日少しずつやると決めて使い始めたのすがスマホアプリの『Daily Yoga (デイリー・ヨガ / 毎日ヨガ)』です。当時は、まだ会社勤めをしていたため、仕事をして幼稚園にお迎えに行って、ヨガスタジオに行ってというのは不可能でした。毎日ヨガをすることを可能にするには、スマホアプリしかない。そう思ったのです。
何事もそうですが、続けることで効果があるというのは本当のこと。ヨガを毎日することで私の心と身体は急速に変化していきました。
ヨガがもらたしてくれた一番の効果は精神面の安定
呼吸法でリラックス。ストレスレスに

「ヨガにはリラックス効果がある。」という話はヨガをしている方やヨガに興味のある方であれば、多くの人が耳にしたことのあることかもしれません。
私個人的にも、それはとても強く実感している効果の一つ。
ヨガをしている最中は、ポーズを取りながらも呼吸に意識を集中させます。ポーズ自体に集中すると呼吸をすることを忘れてしまうこともありますが、呼吸をすることで、副交感神経と交感神経と呼ばれる自律神経のバランスをうまくとれるようになって、リラックス効果が期待できると言われているのです。
子どもの頃、発表会の前など緊張する場面で「深呼吸をすると良い。」と教わったことがある方も多いかもしれません。それも、また自律神経のバランスを整えるためと言われたら納得できる話ですよね。
何だか疲れた。ストレスフルだ…そんな時こそ、ヨガをするとリラックスできているなと感じています。
瞑想で自分を客観視できるように

「瞑想って難しい。無にならなくちゃいけないんでしょう?」これは私が以前、瞑想に対して感じていたこと。瞑想をいざしようと思った時、私の場合は色々な考えや思考が浮かんでくることが多くあります。
「今日の夜ご飯は何にしよう。」
「雨が振りそうだから早く帰って洗濯物をしまわないと。」
「今朝の喧嘩はちょっと言い過ぎたな。」
など。
「瞑想は無になることだけが、瞑想ではありません。」これは私のヨガの師匠が教えてくれたこと。
様々な考え方や思考が浮かんできた時、それを考えている自分を客観視することもまた瞑想の一つ。
自分を客観視することは、子育てや人間関係にとても役に立っています。イライラした衝動で怒鳴ってしまう、強い口調になってしまいそうになった時、一呼吸おいてみると「怒る必要なんて全く無い」ということに気づけます。
マインドセットの変化

I am not perfect, I am original. (私は完璧ではない。私はオリジナル)
ヨガを通して、自分を認めたあげるということも学びました。日本にいた時からヨガはしていましたが、よくインストラクターの方々が、「ヨガは他人と比べるものでも、競うものでもなく、無理をするものでもありません。」という言葉を耳にしていました。当時の私は、「要するに無理しないで自分のペースでやってね」ってことでしょう?と軽い感じで捉えていました。
もちろんその解釈も間違いではないとは思っています。
それでも、今毎日ヨガをするようになって深く考えてみると「できない自分を認めてあげて。」ということなのかもしれないと思うようになりました。
「子育てをうまくできない自分」を認めてあげる。
「ちょっとしたことにくよくよしてしまう自分」を認めてあげる。
「理不尽に怒ってしまう自分」を認めてあげる。
どんな自分でも認めてあげるというマインドセットを持つことで、子育ても家庭も、人間関係もうまくいくようになってきたように思っています。
心と身体はつながっている。

ヨガをすることはもちろん精神的な影響だけではなく、身体にも良い効果をもたらしてくれています。腰痛はすっかり改善しました。それ以外にも、身体全体の筋肉量も増えたことで体力がついたり、PMS期に必ずできる顎の吹き出物を含めた肌トラブルに悩むこともなくなりました。
数ヶ月前の私のようにストレスを抱えている人がたくさんいると思います。もちろんヨガだけがソリューションではないとは思いますが、私はヨガをすることで心身のバランスをとれるようになりました。
現在は、毎日たくさんのことができるようになる娘の心と身体の成長に合わせて自分自身の心と身体もアップデートしていきたいと思っています。