自分の声や喋り方が嫌い、くせっ毛をストレートにしたい、下半身をもっと引き締めたい、眉毛がハの字なのが気に入らない、メンタル弱いのどうにかしたい。極めつけは、日本人であることをどうにかしたい!
これらは、わたしが今まで抱えてきたコンプレックスのほんの一部。克服したものもあれば、まだ向き合っているもの、向き合うに到っていない(無視しているもの)もあります。
どんなにキラキラした人でも、どんなにすごい人でも、生きていればそれなりのコンプレックスの一つや二つはあるはず。
自分のいやな部分を見せるのってとても勇気がいるし、わざわざ見せる必要ももちろんないとは思います。けれど、この数年間少しずつ自分のコンプレックスに向き合うように努力してきたら、かなり自分が楽に生きれるようになったなと思うようになりました。
今回は、わたし流のコンプレックスの向き合い方についてお話したいと思います。
この記事はこんな人におすすめ ・コンプレックスを克服したい人 ・コンプレックスと向き合いたい人 ・ありのままの自分を受け止めたい人 ・人生をもっと楽しみたい人
Contents
コンプレックスと向き合うと起こることって?

ありのままの自分を受け止められる
自己啓発の父と呼ばれ、アドラー心理学の生みの親であるアルフレッド・アドラーの言葉に
人間であるということは、劣等感を持っているということだ。
アルフレッド・アドラー
というものがあります。
人間として生まれてきたわたしたちにとって、劣等感(コンプレックス)とは標準装備の一つに過ぎないということを、この言葉はシンプルに言い表してくれています。
わたしは、これまでたくさんのコンプレックスを抱えてきてました。今もたくさんコンプレックスがあります。そして、これからも生まれてくるであろうコンプレックス。
ここ数年間徐々に自分の抱いているコンプレックスを向き合うようになってから気づいたことの一つが、人間というのは社会的動物なのでコンプレックスがあるのは当たり前だということ。(これだけ多くの人がキラキラした(風)情報を発信できる世の中ですから。)
それに気づいてからは、「コンプレックスも含めてわたしなんだ」とありのままの自分を受け止められるようになった気がします。
大した問題ではないことに気づける
コンプレックスについて考えてみると、「これって別に大したことなくない?」ということが結構あります。
例えば、体型について。
わたしもそれなりに自分が目指す理想の体型というのはあるのですが、今の体型で特別不自由することもなかったりします。
「似合う洋服が増える」「写真写りが良くなる」などありますが、今の体型でも楽しめる洋服は他にたくさんあるし、写真写りを良くしたければ、スタイルが良く見える角度で写真を撮れば問題ありません(笑)
それよりも、体型に関しては”健康であるかどうか”の方が重要。無理な食事制限をしたり、自分の体や心が必要としている以上の激しい運動をするのも健康を害する要因になります。
「これ大した問題ではないや」と気づくことができれば、思い悩む時間も減っていきます。
コンプレックスを克服できる
わたしは、世界には「変えられないもの」と「変えられるもの」の二つに分かれていると思っています。
コンプレックスは後天的にできたものがほとんどだと思うので、その場合は本気を出せば変えることができると、わたしは信じています。先天的なものであっても、今の時代はどうにかして変えることだってできるのでしょう。
例えば、ずっと悩んでいたハの字眉毛。これは、わたしはアートメイクをすることで自信につなげました。賛否両論もあるかもしれませんが、お金で解決できることもたくさんあります。
また、年齢とともに衰えていく体や心に対してのコンプレックスも、無視せずにしっかりと向き合っていけば解決はできなくても、加齢を楽しむことにつながったりして、それはそれで「克服できているな」と思えています。
コンプレックスと向き合う方法とポイント

ジャーナリング
ありのままの自分を受け止める方法で最も効果的だとわたしが感じるのは『ジャーナリング』。「ジャーナリング」は、日本語で言うところの「日記」のようなもので、別名「書く瞑想」と言われるものです。
瞑想も自分と向き合うのにとても良いツールではあるのですが、個人的にはコンプレックスを言語化することでより客観的に自分や自分が抱えているコンプレックスと向き合うことができるようになります。
特にルールはないので、自分の好きな鉛筆やノートを使って、自由に書いていきます。
わたしがコンプレックスについて書く時は以下のようなことを書いていきます。
- 何がコンプレックスなのか?
- そのコンプレックスがあることで何がどのように快適ではないのか?
- そのコンプレックスがあることでどんな弊害が生まれるのか?
- どうやったそのコンプレックスは解決/克服できるのか?
これはあくまでの一例です。ジャーナリングは自分を開放できる自由な場所。「飾ろう」「取り繕う」などせず、真実をそのまま書いていくのがポイントです。
ヨガ哲学を学ぶ
ヨガ哲学の中でも特に『八支則』の中のヤマニヤマという教えは、コンプレックスと向き合うためにとても助けになります。
例えば【アスティヤ (不盗)】は、”目に見える物質的なものはもちろんのこと、目に見えないもの(時間、経験、幸せ、健康)など、他者そして自分から盗むこと、分け与えない行為をするべきではない”という教えです。
この教えをコンプレックスで思い悩んでいる時のわたしに当てはめると、
「このコンプレックスに悩む時間は自分の時間を盗んでいないのか(時間の無駄使いをしていない)?」「このコンプレックスを克服するために使うお金は盗みではないのか?(お金の無駄使いしていない)」
といった考え方をしていきます。
ヨガ哲学は”哲学”とつくのでどうしても「難しそう」とイメージしがちなのですが、学んでいくとかなりシンプル。わたしたちの暮らしの中に落とし込みやすい教えがたくさん詰まっています。それは上記のように、コンプレックスと向き合う時にもとても役立ちます。
▼ヨガ哲学を学ぶならヨガの経典『ヨガスートラ』がおすすめ!難しいですが、ゆっくり時間をかけて何度も読むことで理解と学び、気付きが深まります。

ヨガスートラ
本を読む
これは、わたしの大好きな作家の川上未映子さんが以前インタビューで語っていたコンプレックスの向き合い方を参考にしています。
周りから指摘される自分の性格にコンプレックスを抱いていた川上さんは、”本の中の登場人物のほとんどが明るい人物ではなく、ネガティブなことがデフォルトであるこを知った”と語っています。
たくさん本を読んでいくと、自分に似たような人物に必ず出会います。いわゆる”共感”というやつですね。
本に限らず、ドラマや映画など、一見自分とは全く関係のない世界に触れて自分を投影できる人を見つけると客観的になれるのでおすすめです。
コンプレックスの先に見えるもの

最近は「コンプレックスこそあなたの武器だ!」なんてことをよく耳にしますが、わたしの場合はまだ自分の武器とまではいっていないかなというのが正直なところ。
自分のコンプレックスをさらけ出す勇気も全然ありません。やっぱり自分を良く見せたいと思うところがあるのでしょう。
けれど最初にお話したように、一つ一つの自分のコンプレックスに向き合っていった結果として良いこともたくさんありました。
コンプレックスもまた人生を楽しませてくれるエッセンスの一つなのかもしれません。