アーユルヴェーダで奇跡のオイルと言われる『ギー』とは?「太る?」「バター?」よくある質問からおすすめのギーの使い方までギー初心者の方は必読!#おうちでできるアーユルヴェーダ毒出し方法

アーユルヴェーダの中で大切にされている考え方をシンプルに言うと、体に毒を溜めない/毒を排出するという言わば『毒出し』。

アーユルヴェーダとは”5000年前にインド・スリランカで生まれた世界最古の伝統医学”と教科書通りの答えしたならば「海外のもの」「医学はお医者さんに」と思うかもしれません。アーユルヴェーダは民間療法からはじめった故に、わたしたち一般人レベルで取り入れられる様々な毒出し方法があります。

今回ご紹介するアーユルヴェーダの毒出し方法は、奇跡のオイルと言われる『ギー』について。

「体に悪い」「太る」なんて噂もあるけれど、わたしはギーをお食事に取り入れてから、お腹が張ったり、オナラが出ることが少なくなりました。ギーは、アーユルヴェーダでは消化力を高めてくれるオイルと言われています。

消化力を高める=必要なものを体に取り入れ・不要なものは排出する、つまり毒出しをしてくれるオイルなのです。

この記事はこんな人におすすめ
・アーユルヴェーダに興味のある人
・ギーに興味のある人
・便秘気味の人
・腸活をしたい人
・自然派なお料理を楽しみたい人

わたしは医師や医療関係者、管理栄養士ではありません。以下の情報は、医学的なアドバイスや個人的なアドバイスとして解釈されるべきものではありませんのでご留意下さい。これらの情報は、わたしがヨガインストラクター、アーユルヴェーダライフアドバイザーとして、また個人的に長年にわたって自分の健康状態に合わせて学んできたもので知識です。気になる症状がある場合、健康補助食品を取り入れる際は必ず医師に相談し自分に合っているかどうかを確認して下さい。

ギーとは?

日本では馴染みが薄いですが『奇跡のオイル』と言われるオイルが『ギー(GHEE)』。

アメリカで「最も身体に良い油脂ベスト5」では第1位に選ばれ、米国『TIME』誌が選ぶ世界でもっとも健康にいい食品50に選定されたこともあります。

質の良いエネルギー源、そして健康に欠かせない脂質を含むと言われ、発煙点も他の油よりも高いため、バターやその他のオイルの代わりとして様々な調理に安心して利用できるオイルとして注目を集めています。

スリランカ産 100% グラスフェッドギー (200g) Clarified Butter

アーユルヴェーダとギー

5000年続く世界最古の伝統医学であるアーユルヴェーダではギーははるか昔から重宝されてきました。

アーユルヴェーダを代表する古典医学書のひとつ、『チャラカ・サンヒター』には以下のように記されています。

「記憶力、知性、消化力、精力、オージャス(活力素)、カパ、脂肪を増大させ、ヴァータ、ピッタ、毒素、錯乱、疲労、不幸、発熱を除去し、 全ての油脂類の中で最も優れている。ギーの用い方によっては無数の効果をあげることができる」

(チャラカ・サンヒター第1巻第27章)

科学の名著 第Ⅱ期 1 インド医学概論 : チャラカ・サンヒター

ギーのよくある質問

ギーは太る?

チャラカ・サンヒターには「脂肪を増大させる」とありますが、科学的に見るとギーは不飽和脂肪酸を多く含むと言われます。そのなかの大半は中鎖脂肪酸と言って、脂肪になりにく脂肪です。つまりエネルギーへと変わると言うわけです。同じオイルを摂るなら脂肪になりにくいギーを選ぶメリットはあるはず。

もちろん食べ過ぎてしまったり、体質によっては注意が必要。

例えば、コレストロール値を過去にお医者さんに指摘された方や、胃もたれがしやすい方などは1日小さじ1/2程度に留めるのがベターかもしれません。体調や体質的に心配がないようであれば、1日小さじ1〜2程度と言ったところでしょうか。

あくまでも目安なので、ご自身の感覚を一番大切にして下さいね。

バターと何が違う?

ギーとバターの違いは、バターには水分やタンパク質、糖分があります。一方で、ギーにはそういった不純物を取り除いた、純粋な乳脂肪

ですので、牛乳を飲むと「お腹がゴロゴロしてしまう」乳糖不耐性の人でも安心して口にすることができるケースが多いのです。

見た目や香りはバターに似ていますが、タンパク質などがないので焦げついたりすることがありません。料理にもとても使いやすいのが特徴。

焼きたてのパンやコーヒー、温めた干し芋などにつけて食べる、というのが定番の使い方ですが、日本食との相性も◎。

例えば、醤油との相性も抜群で、醤油パスタ、醤油卵かけご飯などにギーを垂らすのも美味い食べ方です。

アーユルヴェーダアドバイザーのわたしがおすすめのギーの使い方

ココアやコーヒー

ココアやコーヒーを飲むと便意をもよおすという方もいますが、カフェインの刺激を与えて便意をもよおすというのは持続可能な腸活ではなく、アーユルヴェーダではおすすめされていません。

カフェインは、体を冷やす上に脱水させてしまうので胃腸を冷やす・乾燥させてしまい返って腸活的な観点から言うと逆効果にあたります。とは言え、頭をスッキリさせてくれたり、頭の回転がよくなったり、目覚めを良くしてくれる効果ももちろんあるので、飲む際はギーを小さじ1程度加えて飲むのがおすすめです。

ギーは、消化力を高めてくれる唯一のオイルで、カフェインの刺激をマイルドにしてくれます。

スープ

特にポタージュ作りにおすすめです。コンソメを使う系の料理とは相性が良く、わたしはギーでポタージュ作りをするようになってからは、コンソメの使用が不要になりました。

そのまま食べる

甘みのあるギーは、3時のおやつなどや食後にちょっとした「甘みが欲しい…」という時などにもおすすめ。わたしは、たまに「甘いの食べたいかも…」と言った時には、ギーを小さじ2程度そのまま食べます。

ごはんを炊く

ごはんと一緒にギーを炊くのもおすすめです。わたしは、1カップのお米をギー小さじ1程度とターメリックパウダー小さじ1で炊くのが大好きです。

その他にもかぼちゃやさつまいもなどと一緒に炊くのも◎。バターライスのようになります。

食パンのバターの代わりに

パン食は乾燥させる性質のため、便秘症の方は控え目にするのがベター。(便秘が気になる方は、朝はキッチャリー(お粥)などがおすすめ)けれどパンは忙しい朝に手っ取り早く食べるため、朝ごパンは日本でも定番のはず。

朝ごパンの方でも、消化力をキープするためにバターの代わりにギーをぬるのはおすすめです。

カレー作り

日本のカレーではなく、インドやスリランカ、インドネシアカレー作りの際にはぜひギーを使ってカレーを作って下さい。

こうしたカレーはスパイスをたくさん使用することもありもともと消化力を促してはくれますが、ギーを使うことで更にアップ。

そして甘みもあるので、スパイス+ギー+塩と食材(野菜や豆など)の自然の味だけで充分美味しくいただけます。

マッサージ

食べるだけではなく、ギーはマッサージオイルにも活用できるんです。肌の若返りはもちろん、毒素を排出する効果や抗炎症も期待できます。

肌荒れが気になる部分ニキビなどにはギーとターメリックとを混ぜ合わせてと浄化効果が高まると言われています。

ただし香りの癖が強いため苦手な方はご注意下さい。

おすすめのギーは『シンハラジャ・ギー』

ギーはいま色々な種類がありますが、古典的な作り方にこだわるシンハラジャ・ギーがおすすめ。

スリランカの大自然の中放牧&牧草のみで飼育された乳牛から採取した牛乳のみを使用しています。 国営乳業メーカーミルコ社製スリランカ政府所有の乳製品工場にて製造されていて、アーユルヴェーダDr.イスルによって監修されています。

スリランカ産 100% グラスフェッドギー (200g) Clarified Butter

ギーは、何千年も昔から、今でも南アジアの母たちによってつくられ、インドの儀式(プジャ)などで今でも使われる精神的にも神聖なオイル。

どの時代、どの宗教でも明日を生き抜く糧として重宝されてきた命を繋ぐ保存食でありエネルギー源でした。アーユルヴェーダでは、薬と同じ類に考えられてきたほど。

料理の仕上がりの美味しさUPとして、健康のためとして、エネルギー源としてて、また自然の循環に従事する人々を支援する手段として…

毎日スプーン1杯のギーを自然と命の恵みに感謝をしながら取り入れてみてはいかがでしょうか。

ABOUTこの記事をかいた人

シンガポール在住10年 文筆家/ヨガ講師/アーユルヴェーダアドバイザー  House of Emmaでは、毎日の暮らしの中でできるヨガとアーユルヴェーダの智慧をベースにした食事、美容、セルフケア、季節ごとの過ごし方などライフスタイルの提案をしています。