「シンガポールって赤道直下だし、1年中熱くて秋とかないんでしょ?」
そんな風に言われることがある。
もうすぐシンガポールに住んで7年になる。根は日本人な私だけれど、身体は徐々に東南アジアの人になってきている模様。シンガポールに住んで3年が過ぎたあたりからそう感じるようになった。
シンガポールは、10月前後に徐々に雨の日が増えて、自然と雨季に突入する。それまで、32度以上の真夏日カンカン照りが続いた日々から一転、連日の雨のせいで27度前後の涼しい日々が続くようになる。
「27度で涼しいの?!」と思った方。むしろ27度は寒いんですよ。私達、東南アジアの人々にとっては。そして、外気が涼しいのに、室内の冷房はガンガン。フリースやパーカーは必需品。
日本のような目立った美しい四季を楽しむとは違うけれど、それでもシンガポールでもシンガポールらしい季節の違いを楽しむことができる。
シトシト、ザーザー降る雨音に耳を傾けながら。秋の夜長を楽しむ。
今日の秋の夜長は何をしよう。そうだ、少し冷えているし、温かい飲み物を入れてみようかしら。
レモングラスジンジャーティー

我が家にはご近所にマレー系の人々が集まるマーケットがある。マーケットでの買い物は、スーパーよりも断然安くすむし、何よりも新鮮で瑞々しい食材が並んでいるのが魅力。スーパーだと、一つ一つが丁寧にパッキングされていたり、ビニールに入れていたり(と言っても日本のように丁寧かつ美しくは包装されていないのだけれど…)、エコでもない。
毎週末、マレー系マーケットに行って、よく購入するのがハーブやスパイスなど。エスニック料理に使うこともあるし、ハーブティーを作る時もある。
ハーブやスパイスと使ったレシピの一つが『レモングラスジンジャーティー』
〈材料〉
- 水 600ml
- フレッシュのレモングラス 2茎
- フレッシュのブルージンジャー 1片
- フレッシュライム 2個
- はちみつ お好み
〈作り方〉
- お鍋に水、刻んだレモングラスと、薄くスライスしたブルージンジャーを入れて、10分ほど沸騰させる。
- ザルにレモングラス、ブルージンジャーをあげる。
- ティーにライムを絞って、お好みではちみつをいれる。
- カップに注いで完成!
ジンジャーと名前はついているけれど、実はツユクサ科のブルー・ジンジャーはブラジルが原産。味も一般的にピリっとする生姜と違い辛くないブルー・ジンジャーは、南国ではココナッツカレーなどのエスニック料理などで活躍するスパイス。ハワイなどでは観賞用のお花として愛でるそう。日本では手に入りずらいブルー・ジンジャーの代わりに、通常のジンジャー(生姜)に変えてもOK。普通のジンジャーを使用してティーを作る場合は、沸騰させて火を止めてから生姜を加えるのがポイント。辛くなりすぎない。
ターメリックラテ

ターメリック。ジンジャーの一種で、日本では『ウコン』という名前で広く知られているスパイス。そのターメリックがメインのドリンクが『ターメリックラテ』。グエネスパウトなどヘルスコンシャスなセレブリティーの間ではもう何年も前から流行っている飲み物。
〈材料〉
- 豆乳、もしくは牛乳 1カップ
- すりおろしたフレッシュターメリック / 粉末ターメリック:小さじ1/2
- はちみつ お好み
- シナモンパウダー お好み
- 鍋にシナモンパウダー以外の材料を全て入れてかき混ぜ、加熱。沸騰させないように、弱火から中火で。ダマにならないように気をつける。
- 混ざったらコップに注いで完成。お好みでシナモンパウダーをかけて召し上がれ。
インドのマサラシャイティーラテが好きな人は好きだと思うドリンク。ラテと言っても、カフェインレス。だから夜飲んでも安心。ジンジャーは身体をぽっぽと温めてくれる。ターメリックの効能については、海外では現在研究段階で、化学的に証明はされていないものの、ターメリックの入った飲み物を寝る前に飲むとよく眠れるという口コミのある。動物性たんぱく質がNGで牛乳が飲めない人でも、豆乳とターメリックの相性は以外と◎
バナナティー

せっかくだからたくさん寝たい。そんな人にオススメなのが『バナナティー』。超簡単。そして、睡眠導入効果があると言われているから驚きだ。(参考:Sleep Better and Fight Insomnia With Banana Tea)
〈材料〉
- 無農薬バナナ 1本
- 水 約500 ml
- シナモン 少々(お好みで)
- 鍋で湯を沸かし、バナナの両端を切って、皮をつけたまま10分ほど茹でる。
- 茶漉しを使ってマグや湯のみに注ぎ、シナモンをお好みで加える。
- 茹でたバナナも食べれることができます。スライスしてお茶を注いだマグに加えても良いでしょう。バナナを丸ごと茹でるので、必ず無農薬のバナナを使うようにしましょう。