朝晩が少し涼しくなってくる秋は、何だかしんみりした気持ちになるという方も少なくなりはず。
アーユルヴェーダで言うと、秋は”風の要素”が強まる時期と言われています。
ソワソワしたり、「何だか落ち着かない…」と感じたり、また心のぽっかりと穴が空いたような空虚感や枯渇した感じがするという方も増えてきます。
そんな「何だか満たされない」という状態を放っておくと、余計なものを買い込んでしまったり、食べすぎてしまったりしてしまうことも…
そんな秋は、ストレス解消効果なども期待できる読書で心を潤すのがおすすめです。
『今年は”読書の秋”を楽しもう!本がもっと読みたくなるかも?!オトナに嬉しい読書の効果とは #ブッククラブ』に引き続き、今回も読書をテーマにその魅力を掘り下げていきたいと思います。
今回は、前回お話した読書の効果をさらに深めるための『読書術』についてお話します。
この記事はこんな人におすすめ ・本を読んで満足し、本の内容をすぐに忘れてしまう人 ・セルフケアを探している人 ・スキルを身につけたい人 ・仕事力をアップさせたい人
読書の効果を最大限に深める効果的な『読書術』

目的を持って読む
読書をすることで「何かしらの知識や教養を得て役立てたい!」と思うのであれば、その本を読む目的を考えるのが大切だとわたしは思っています。なぜながら目的を考えずに読んでいると、内容をうまく理解できないことがあるから。
「この本を読んで得た知識をどのように役立てたいのか?」とイメージしておくことで、本があなたに伝えている最も重要な箇所がつかめるようになってきます。
特に教養本や自己啓発本を読む場合は、目的を考えておくのがおすすめ。
メモする
読書の目的が「学ぶ」ことなら、メモすることもおすすめ。
わたしが読書のメモをするときのポイントと考えているのが、”自分の言葉でまとめる”ということ。
本の中には、言葉は通じるけれど、理解できるないことって結構たくさんあると思っていて、それを自分なりに解釈してく作業はかなり学びを深めてくれます。
特に、翻訳された本などは、その国の文化的背景や独特の言い回しがあって、それを日本語訳にすると「???」というものもあるため、機械的に読んでいくと全く理解できないこともたくさんあります。
ただし、本を読みながらメモをまとめていると、読書に集中できないこともあるので要注意。本の内容が頭に入ってこないこともあるでしょう。そこで便利なのが付箋。気になる箇所や重要な箇所に付箋を目印します。区切りがいいところで付箋をもとにメモをまとめると、読書に集中しながらでもメモを取りやすくなるのでおすすめです。

SPICE OF LIFE(スパイス) 付箋
何度も読む
同じ本を、何度も読むことも読書効果を高めるのに効果的な方法だとわたしは思っています。
わたしは、いつも「はじめては1回だけ」と思い、一番はじめの読書ではなるべく頭を使わずに、感覚を大切にしています。なので、メモは最小限にとどめて本当に気になったことだけをメモするようにします。
そして2回目や3回目以降では、学びを深めるためにかなりゆっくりペースで読む進めるようにしています。1回目の読書で気付かなかったことに数回読み込むことで「こういうことか!」と腑に落ちた瞬間ってとても感動的。
また、本文と同時に筆者による解説やあとがきも読むと、さらに内容を理解しやすくなります。(特に太宰治先生の本のあとがきは何度読んでも震えるのでおすすめ。)
本に書いてある内容を隅々まで読むことで、最初に読んだときには気付かなかった魅力が見えてくることも。
環境を整える
本を読んでいる途中で呼び出されたり、邪魔されたりして切り上げざるを得なくなると「せっかくいいところだったのに…」と台無しになった経験ありませんか?
わたしはしょちゅうあります!(笑)
本当に身になる読書を追求するには、「その時間は読書に専念できる」という環境を作ってから取り掛かるのが◎。
質の高い集中を保てる環境作りとしてわたしが心がけているのは以下の通り。
● ひとりの時間に読書をする ● 30分ほどまとまった時間をとって読書する ● 生理的欲求(トイレや空腹など)を満たしてから読書をはじめる ● 部屋の温度や明るさや香り外から聞こえる音など外的刺激にも注意を払う |
最初の3つは自分でどうかにできることですが、最後の外的刺激は限界があります。それでも、最低限自分でできることをするのがおすすめ。部屋の温度や明るさは、照明やカーテン、冷暖房などを利用して自分が落ち着く状態を作ることができると思います。香りなどはお香を焚いたり、イヤホンや耳栓で調整するのもおすすめ。特に、エアポッドプロのノイズキャンセリング機能はかなり集中力を高めてくれるのでおすすめです。

エアポッドプロ
何冊も読まないでOK

本への理解を深めるのに役立ってくれる『読書術』。
本を読むのが苦手という方も最近は多いですが、もしかしたら本の読む上で理解を促すコツがも充分ではない可能性も無きにしもあらず…
たくさんの本を読む必要はありません。
どれだけ時間をかけても良いので、まずは1冊をしっかりと読んで自分の理解が深まり「楽しい!」と思うまで何度も読んでみて下さい!
わたしもヨガの哲学書は、3回目先日読み終えましたが(しかも半年かかっています)、まだまだ理解できていないことがたくさんあります。一生かけて読んでいくつもりで、純粋に「楽しみたいな」と思っています。