デジタル時間をミニマルに。デジタルデトックスの効果とは

バスで、電車で、信号待ちで、カフェで、道端で、公園でも…大抵の人々の視線は斜めした方向を向いています。そんな人々の視線の先には、必ずスマホ。仕事をしている人はさておき、スマホを眺める時間は何も考えないで気楽な時間、ある人にとっては至福の時と言う人も言うくらい。

今や、スマホにダブレットに、PCに、いくつものデジタルディバイスを持ち歩いている人も少なくない。そんなこと言ってる私もそう。デジタルネットワークの進歩でお仕事ができているのでありがたいと思いつつも、時にデジタルから距離を置きたいと思うようなことも否めません。そんな私が最近、実践しているのがデジタル時間をミニマルにする『デジタルデトックス』です。

デジタルデトックスとは

そもそもデジタルデトックスとは?

体内に溜まった毒物を排出する意味を持つデトックスという言葉。デトックスティーやデトックスヨガなんて言葉から聞いたことがあるという方もいるかもしれません。

つまり、『デジタルデトックス』とは、スマホやダブレット、PCなどのデジタルディバイスから(一時的に)距離を置くことで、普段の生活から心身にたまったストレスや疲労を取り除くことを目的としたことを指します。

デジタルの何がいけない?

世の中便利なもので、ちょっと疑問に思ったことはスマホさえあれば何でもすぐに調べられます。調べ物だけではありません。Facebookに、インスタグラム、Netflixに、Line。現代人は実はPCやらスマホを使い続けることで心身に対する健康被害があると言われています。

「デジタル認知症」

20~30代のスマホ使用率は9割を超えたといいます。そんな中、ソウルのバランス脳センターの医師が18~39歳を調査したところ、パソコンやスマホなど「デジタルに頼りきっている」10代の若者の中に、脳損傷を起こした患者と似た認識力や記憶力の低下が起きており、その人たちは「デジタル認知症」ではないかと診断されたのです。

また、この医師は、こうした「デジタル認知症」の人が、現在日本でも問題になっている若年性認知症を発症すると述べました。今回の調査のような報告は、アジアのみならず欧米でも出ています。カナダのオンタリオ大学の調査では、スマホの利用時間が短い人のほうが、認知能力や分析的な考え方のスコアが高いことが判明したのです。

引用: 『便利さゆえに陥りやすいスマホ依存!進行すれば10代で「デジタル認知症」に…』

眼精疲労

私自身は、長時間デジタルディバイスと向き合っていると目の疲れをやたら感じることが多いです。仕事中はなるべくブルーレイスクリーンレンズのメガネをかけたり、目をパチパチ瞬き回数を意識はするものの、それだけでは補えず。

スクリーンを見続けた後は目が乾燥する。時にはかゆみを伴い、視界がぼやけたり、ひどいときには炎症を起こし、頭痛を伴う不快感を伴うことも。そんな症状を人は眼精疲労と呼ぶそうです。

情報のオーバーロード

誰でも気軽に何でも調べられるのは便利な世の中の象徴とも言えること。けれど、情報過多の今の時代、一つのことを調べると何百をも言える答えが返ってきます。たくさんの情報に振り回されることが時にストレスに感じてしまうことも。

私の場合、出産直後に子育て系の情報をインターネットを介して調べることが多く、その情報量の多さに振り回され時に落ち込むことさえありました。「先輩や専門家の言うことが全てではない。参考程度に」と思えるようになったのは、つい最近のことです。

実践して感じたデジタルデトックスのメリットとデメリット

2月初旬、シンガポールは旧暦にならって旧正月のためEmmaはプレスクールが5日間お休み。お休みの前半はステイケーションのためにホテルで過ごすことにした我が家は、ここでデジタルデトックスを決行することに。

PCはもちろん、いつもなら読書(Kindle)のためのタブレットも持参せず。また、スマホは充電器を持たないことにしました。家を出る時点で充電30%だった私のスマホは夜には充電切れに。(使ってないのに充電って切れるんですね。)

デジタルデトックスのメリット

今に集中できるようになった

信号待ちの時、Emmaを迎えに行くバスの中で、得に何もやることのない一瞬の暇な時間さえも、今までの私はスマホを眺めることが多かったです。デジタルの時間をミニマルにすると決め、ふとした瞬間にスマホを見ないだけでも新たな気付きや出会いがあるという気づきが一番の大きな効果かもしれません。

「今日は心地の良い風がふいていて自転車に乗るのが気持ちいいな。」

「あんな所にきれいな花が咲いていたんだ!」

「新しいお店ができたんだ。今度行ってみよう。」

いつも下ばかり見ていた私が目の前を見る(今に集中)ことで、すごく小さいことでも日常の世界にもたくさんの楽しいことが溢れているんだということに気づけるようになりました。

ストレス軽減

例えば新しい発見や出会いがなくても、「無」になることができるのがデジタルデトックスのメリット。無になることって、普段の生活で中々できないし、とても難しいことでもあります。

何もすることがないなら、あえてその何もしない時間を楽しむというのも、生活を楽しむ手段なのかもしれません。特に忙しい現代社会を生きる私たちなら尚更。

リアルライフな時間

デジタル時間を減らすことで、(紙の)本を読む、子どもと遊ぶ、夫や友人と他愛もない会話を楽しむ、音楽を聞く、普段の生活に溢れている楽しいことをより楽しめるようになったと思います。

脳の活性化

デジタルに頼ることは便利であるということは否めませんが、私はいかに自分がモノに頼って生きているんだなということを実感しました。それはイコールして自分で考えるという力を鈍らせていたように思えます。疑問に思ったことをすぐに調べるのではなくまずは自分で考える。

デジタルデトックスのデメリット

連絡が取れない

ホテルステイの最中、夫と別々の行動を取ることがありました。Emmaと私は、ホテル内のプレイグラウンドでEmmaと遊ぶため「何時にここ!私、電話つながらないから」と腕時計もしていない私はちょっとハラハラしながらも、その感覚が中学生に戻ったような感覚で楽しかったです。

時計もない私は、近くにいた係り員の方に時間を何度か聞いて、待ち合わせ時間ギリギリに登場した夫と感動の(?)再会を果たしました。

スマホ以前に、携帯電話やポケベルもなかった時代は、待ち合わせなんて普通に口約束。電話があるから大丈夫という安心感は、ないのとあるのでは全然違います。

それでも、別になければないで以外と平気なのかもしれません。

ちょっとした時に困る

スマホがあるだけで、ちょっとした疑問をすぐに解消することができます。

「この意味は何だろう」という小さいことから、「ここに行きたいから行き方を調べる」という日常的なことまで。便利なスマホがあれば何だってすぐに調べられる(その答えが本当か嘘からさておき)のに、デジタルデトックスは私の生活を少なからず不便にはさせます。

また、Emmaが超絶に愚図った時の最終手段であるBaby sharkも見せることもできない。ということは、私にとってもEmmaにとっても不便。

とは言うものの、こちらのデメリットもなければないでなんとかなるという結論に至ります。分からないなら自分で考えればいいし、道に迷ったら親切な通行人やバスの運転手に道順を聞けばいい。

別に不便だからって、生きていけないわけではないのです。デジタルディバイスが発明される前は、みんなそれなしで平然と生きてきたのだから。

メールが貯まる

日本のカレンダーでお仕事を頂いてるので、デジタルディバイスから遠ざかったいた私を待ち受けていたのは大量のメールの数。もちろんデジタルデトックス期間中の締切分はお休み前に片付けておいたので大きなトラブルはありませんでしたが、それでもメールは貯まりました。

それでも、デジタルデトックスをしたおかげで頭と心がスッキリしていた私は、「わー貯まっている…」というネガティブな気持ちより、「よっし、頑張ろう!」というポジティブな気持ちのが強かったのは印象的です。

もともとデジタルディバイスが大好きな私なので、「やったー!やっと見れる!」という気持ちもあったかもしれませんが。

仕事中も適度にデジタルデトックス。

「疲れてるかも…」「デジタルに縛られてるかも…」と思うのであれば試す価値は大いにあり!

また、私のように日頃パソコンやスマホをよく使っていて、肩こりや腰痛、頭痛、不眠、原因不明の体調不良、謎の不安やイライラなどの症状がある人にもおすすめです。

カリフォルニア州立大学心理学部名誉教授元学部長で、35年にわたりテクノロジーの影響について研究してきたラリー・ローゼン博士は、

「90分ごとに10~15分の休みを取り、あなたの脳を鎮め、リセットすることをおすすめします」

引用: あなたは大丈夫? スマホ中毒の『VOGUE』ライター、「デジタルデトックス」体験記。

と、運動や音楽、瞑想などが効果的とアドバイスをしています。

私はフリーランスなので、基本自宅で1時間から2時間毎に、ヨガをしたりジムに行ったり、家事を挟んでデジタル時間と付き合うようにしています。会社勤めの方はそう簡単にはいかいかもしれませんが、オフィスワークの方でも、適度な休憩を挟むようにするのはオススメ。サボっているわけではなく、より仕事を効率的に、そして集中する効果は期待できますよ。

デジタルと上手く付き合うためのデジタルデトックス

デジタルの発達のおかがで、私たちの生活は幾分も便利になったことは否めません。また、楽しみも増えました。SNSがまさにその代表。それでも、便利なモノに頼って生きていくことで、自分が不健康にそしてアンハッピーになるのでは元も子もないと思います。

デジタルデトックスにルールはありません。前項の通り、仕事中に適度なデジタル休憩をすることもデジタルデトックスですし、旅先で数日デジタルデトックスすることもできます。ストレスにならない程度に、自分がペースでできる方法を見つけて下さい。

ABOUTこの記事をかいた人

シンガポール在住7年のライター/Webクリエイター/ヨギー。2歳の娘 Emmaと夫と3人暮らし。Webを中心に、ファッション、ビューティー、ライフスタイル、旅行など幅広いジャンルに関する情報を発信。現在はWEBクリエイターとしてWEBサイトを運営、取材、執筆活動を行っています。 2019年8月バリ島にて、全米ヨガアライアンス200時間取得予定。