#challengeacceptedって何?〈トルコ モノクロ セルフィー〉サポートするなら本当の意味をきちんと理解しよう。

ここ最近、インスタグラムで女性がモノクロ写真セルフィーをアップしている投稿をよく見かけるという方もいるかもしれません。女性のエンパワーメント、フェミニズム運動の一つとしてとらえられ支持されているチャレンジだけど、SNSで広がる内に本来の意味が抜け落ちていってしまったよう。

トルコ女性が受ける暴力や殺人へのプロテストキャンペーン #challengeaccepted

女性が自分のモノクロ写真に”#challengeaccepted” 、”#womensupportingwomen” 、”#blackandwhitechallenge” とハッシュタグをつけて投稿し、次の挑戦者を指名するキャンペーン。多くのセレブリティーや著名人がモノクロセルフィー写真を投稿していることでも話題を呼んでいます。

私もこのキャンペーンを知ったのは、インスタグラムでフォローをしている方々の投稿を見てから。ただ、その投稿の多くには詳しい詳細がなく一体なんのチャレンジなのか分かりませんでした。数日後シンガポール人のフェミニスト運動に積極的な友人がインスタグラム ストーリーで @beezeboobz の投稿をシェアしているのを見て本来の意味を知ることができました。

「トルコの人々は毎朝起きると、インスタグラムのフィードや新聞、TV画面で殺された女性のモノクロ写真を見ます。このモノクロ写真を投稿するというチャレンジは、女性が自分たちの声を上げる方法として始まりました。亡くなった女性と連帯して立ち上がるために。いつか自分の写真もモノクロのフィルターがかけられてメディアに貼り付けられるかもしれないということを見せるために」

このチャレンジは、トルコで女性が殺害される率が高いことを知ってもらうためのキャンペーン。

外国で始まったこのチャレンジは、“女性が女性をサポート”するムーブメントとしていつしか、大まかに捉えられるように発展していきました。

あなたが「知ること」が世界を変える

日本でも広がりつつあるこのキャンペーン。ちゃんと理解している人もいれば、そうでない人もいて…

先日、芸能人の方が “英語の情報ばかりでよくわからないけれど、「女性同士でサポートしよう!」ということみたい” という投稿を素敵なモノクロ写真とともにポストしていました。

女性のエンパワーメントを支持したいという気持ちはとても素敵だけど、影響力のある人だからこそ、ある程度の知識を身に着けてからSNSを利用してほしいと思わざるおえない瞬間でもありました。

私の知っているトルコは本当のトルコじゃない。トルコ絨毯を編んで失明するトルコの女性

私の夫は、小学生から中学生まで父親の仕事でトルコに住んでいて、義理の両親は定年退職後にトルコに数年間住みました。理想的な老後を過ごしていた義理両親は数年前に日本に本帰国しましたが、コロナになる前までは毎年トルコに帰っていました。

私の夫は、いつかトルコに移住したいと言っています。私も、結婚前と結婚後に義理両親を訪ねてトルコに行きました。トルコの人は女性も男性もみんな親切で明るく、優しい印象。(男性は日本人女性が大好きなので、すごく声をかけられます笑)田舎に行けば行くほど、フレンドリー。夫がトルコ語が喋れると分かると、道端だろうと道路の真ん中だろうと更にペラペラ喋ってきます。のどかな印象だったトルコから、そんな重苦しい事実があることに正直びっくりしています。

とは言え、私は旅行で数日間だけの滞在。しかも、イスタンブールのような大都会に身を置く女性とはお話する機会はなかったため、私が知っているトルコは本当に些細なトルコ。

このキルムと言うトルコ絨毯は、義理母に頼んでトルコで買ってきてもらったものです。日本では、セレクトショップなどで数十万円で売られていますが、トルコのバザールと呼ばれるマーケットではわずか数万円。

夫の話によると、それは全て手編みで編んでいるのはトルコの田舎に身を置く嫁入り前の女の子だと言います。まだ10代の女の子たちがそんな高級品を作っていることに驚きですが、若くないとできない仕事だそう。若くから始めないと生涯、絨毯を編める枚数は劇的に少なくなるから。鮮やかで模様の細かい美しいトルコ絨毯は、失明に追い込むほどの重労働…そして、それを商売としている大人たちが少女たちが与えるお金は残念ながらほんのわずか。

サステイナブルな世の中になりますように

生きていれば、誰しも様々な理由で差別や偏見などを経験します。ただ、それは人の価値観にもよるため、その判断は人それぞれなのかもしれません。今、世の中は転換期と言われ、ここ数年間はたくさんのキャンペーンやムーブメントが世界中で起こっています。

無理に支持する必要はないけれど、もし少しでもサポートしたいと思うのならば流行りとして捉えるのではなく、ちゃんと事実を知りましょう。それが、ジェンダーの垣根を超えたサステイナブルな世の中に繋がっていくのではないでしょうか。

ABOUTこの記事をかいた人

シンガポール在住8年のライター/Webクリエイター/ヨガインストラクター(全米ヨガアライアンスRYT200保持)。3歳の娘 Emmaと夫と3人暮らし。Webを中心に、ファッション、ビューティー、ライフスタイル、旅行など幅広いジャンルに関する情報を発信。現在はWEBクリエイターとしてWEBサイトを運営、取材、執筆活動を行う傍ら、RYT200(Registry ID: 301558)を活かしシンガポールを中心にヨガインストラクターとしても活動中。