【アーユルヴェーダオイルマッサージのすすめ】効果とセルフでやるおすすめのやり方

アーユルヴェーダの中で大切にされている考え方をシンプルに言うと、体に毒を溜めない/毒を排出するという言わば『毒出し』。現代風の言い方をするとデトックスになります。

アーユルヴェーダとは”5000年前にインド・スリランカで生まれた世界最古の伝統医学”と教科書通りの答えしたならば「海外のもの」「医学はお医者さんに」と思うかもしれません。アーユルヴェーダは民間療法からはじめった故に、わたしたち一般人レベルで取り入れられる様々な毒出し方法があります。

今回ご紹介するのは、アーユルヴェーダオイルマッサージ『アビアンガ』。自分の体質や体調に合わせたオイルを使ってマルマポイント(東洋医学でいうとツボのようなもの(エネルギーや意識が流れる場所)が全身の108個あるといわれています。)を刺激していきます。

わたしは、普段のセルフケアで違和感を感じる体の部位を重点的にマッサージするようにしていますが、月1回プロのセラピストの方に全身を施術してもらっています。セルフケアレベルで凝り固まりや不快感を拭うことは充分可能ですが、やはりプロの方の施術を受けるようになってからは全身のスッキリ度合いは格段に◎。そして、自分の体の中にいかに毒が溜まっているかということも確認できる良い機会でもあります。

アーユルヴェーダオイルマッサージの7つの効果

アーユルヴェーダのオイルマッサージ『アビアンガ』には7つの効果があると言われています。

アーユルヴェーダの古典書『チャラカ・サンヒター』には、アビアンガについて以下のように説かれています。

定期的にアビヤンガを行っている者の体は、たとえ、不慮の怪我や激しい労働に直面しても、さほど影響されない。毎日アビヤンガを行うことによって、気持ちの良い肌触り引き締まった体となり、体力が増し魅力的な容姿になり、加齢による衰えはほとんどみられない。頭部に塗れば脱毛や白髪にならず安眠効果をもたらす

チャラカ・サンヒター

これを、現代風な言い方でまとめると、デトックス効果・リラックス効果・美肌効果・疲労回復・体力アップ・自律神経の安定・美髪効果・睡眠効果が期待できるとなります。

わたしの個人的な感想ではありますが、7つの効果は芋づる式に感じられるように思います。特に毒出し(デトックス)効果を感じることができると、凝り固まりや不快感、老廃物は流されるので、リラックス・美肌/美髪・疲労回復・体力アップ・自律神経は安定し、睡眠の質があがってきます。

そう考えると、やっぱり毒出しをすることって、すごく重要なんですよね。

アーユルヴェーダオイルマッサージを取り入れて感じること

毒素はわたしの体の中に想像以上に溜まっている

「運動もしているし、食事にも気を使っているし、毎日便も出ているし、わたしは毒は溜まっていない」と自信満々だったわたしでしたが、自分の体にいかに毒が溜まっていたかということを身にしみて感じました。

特に、プロセラピストの方に施術してもらった時の体のスッキリ度合い。特に感じていなかった肩周りが本当にスッキリしました。肩や首まわりに溜まった毒素を排出することで、目の疲れも取れて視界がクリアになります。視界がクリアになると、頭がボーッとすることもなくなるので、とても気持ちが良いんです。

自分の体ってあまりにも身近すぎるので、気づかないことは多いのかもしれません。どうしても自分のことは主観的になってしまうので気づかないフリをしてしまったり、「本当は体が辛いのに、健康オタクのわたしがそんなはずはない!」とありのままの自分を認めることができなかったり。また肩や首周りの凝りがもしかしたら慢性的になっていて、それが普通になっていたの可能性も無きにしもあらず。けど、やっぱりスッキリすると、これが本来の自然な状態なんだなと思えます。

毒出しをすると体にいいものだけを口にするようになる

完全に毒出しをすると体に良いものだけを口にするようになります。これは、多くのアーユルヴェーダを学ぶ人が言うこと。

アーユルヴェーダをはじめてから「クロワッサンが食べれなくなった。」「コーヒー好きだったのにコーヒーが美味しく感じられなくなくなった。」と言ったように、いわゆる嗜好品と呼ばれるようなものを受け付けなくなる方の話をよく聞いていました。かくいうわたしにも、そんな信じがたいことが起こったからこれは本当のことだったんだなと思います。

一番顕著だったのは、コーヒーを飲まなくなったこと。コーヒーが悪いものと言っているわけでなく、あくまでもわたしの体質や体調を考慮すると、コーヒーは必ずにもベストな選択肢ではありません。けれど、毒が溜まっている時のわたしは頭がボーッとしてしまったり、視界がクリアではないことが多く、これをわたしは「眠い」と表現していました。コーヒーを飲めば眠さは軽減すると感じていましたが、少しはしゃっきりしても根本的に毒が溜まっているのでカフェインが抜ければまた眠くなります。

これはあくまでもわたしの考えですが、毒出しをした清浄な体は、もう毒を溜めたくないので体に良いものだけをなるべく口にするように指示出しをするのかなと思います。逆に毒が溜まっている体は、判断力も鈍り体にとって不要なものをを口にしてしまう機会が増えてくるのではないでしょうか。

毒出しをすると柔軟性がアップする

毒出しをすると、体のしなやかさを邪魔していたものがなくなるので柔軟性が増します。これは、アビアンガをした後にヨガのポーズの練習をしていた時に気づきました。何度も同じ話にはなってしまうんですが、わたしの場合は肩周りの毒出しができると腕をグルンと後ろに回すことができるので、苦手だった鳩の王のポーズも楽々できます。

柔軟性が増すとヨガのポーズ以外にも、体が疲れづらかったり、怪我をしづらい、アンチエイジング、太りづらいなど良い効果も期待できます◎。

毒出しをすると優しくなる

疲れていると、イライラしたり元気がなくなりませんか?(わたしだけでしょうか)体と心はつながっているので、体がスッキリすれば心にも余裕が生まれます。

忙しすぎて目の前のことに精一杯になってしまうことも多いですが、そんな時こそ自分のための時間を作ることが何よりも大切だと思っています。海外ではマッサージのことをラブセラピーなんて呼んだりもしますが、自分を労ることで、他人にも優しくなれるのではないでしょうか。

子どもや家族のために一生懸命頑張ることも素晴らしいことなんですが、頑張りすぎて体や心が辛くてアンハッピーなオーラが出ていたら周りにも伝わってしまいます。自分が思っている以上に、周り(特に子ども)は、疲れている人の姿に敏感です。

セルフでやるアーユルヴェーダオイルマッサージのやり方

必要なもの : ホワイトセサミオイル

マルホン 太白ごま油

アーユルヴェーダオイルマッサージでおすすめのオイルは、無味無臭・透明のセサミオイル。白胡麻をコールドプレスしたホワイトセサミオイルは数千年も前からオイルマッサージのオイルとして使用されてきました。プロセラピストの施術では、このオイルに数々の薬草エキスをプラスしたものを使用しますが、ホワイトセサミオイルだけでも十分に効果があります。

抗酸化物質のグマリグナンやオレイン酸、美肌を育むビタミンEが豊富なのでオトナ女子に嬉しいアンチエイジング効果も期待できるのもおすすめポイント。また、体を温める効果が高いので、現代女性に多い冷えと乾燥対策にも効果的。

ただし、熱を持ちやすい体質の方などは、温性のセサミオイルを使用すると肌の炎症などを経験するかもしれません。使用前には必ずパッチテストをするのをおすすめします。もしセサミオイルが合わない場合は、ココナッツオイルオリーブオイルを試してみて下さい。(冷性の性質があります)

太白ごま油

またホワイトセサミオイルを使用する場合は、キュアリングを行います。

キュアリングとは一度加熱すること。面倒な場合は、そのままでもOKですが120度ほどまで加熱すると肌に浸透しやすくなると言われています。

調理用の温度計を使ってキュアリングは簡単にできます。粗熱が取れたら遮光瓶に移します。保管は常温で。マッサージ時には、湯煎で温めるのがおすすめ。

やり方

オイルを気になるところに素早く擦り込んでいきます。

全身できれば万々歳なのですが、個人的には正直それはかなり難しいかなと思っています。なぜならオイルまみれになるから。バスタオルをひいて全身オイルまみれになってとなると、わたしはリラックスするどころか後々の処理が気になってしまいます。なので、その日の自分の体や心をスキャンして、「あっ、ここが気になるかも。」「ここ違和感がある」というところに優しくオイルをなじませてあげて下さい。

もし「どこが気になるか分からない」という場合は、頭部/耳/膝下の3点をマッサージして下さい。

手のひらいっぱいほどのオイルを頭皮に刷り込みます。そして耳たぶをつまんでくるくる回して下さい念入りにマッサージ。これは、白髪・抜け毛予防、さらに顔ツヤ・自律神経の安定効果が期待できると言われています。

さらに膝下部分、スネと足の指、足の裏、ふくらはぎもマッサージすれば体力アップ、疲労回復、安眠効果も◎。

この3つのポイントのマッサージを続ければ、体調がぐんと良くなるのを実感できるはず。

また、アーユルヴェーダのオイルマッサージは渇いた肌に素早くすりこみます。なぜなら、オイルを経皮吸収させる目的があるから。肌からオイルを浸透させ、血管にまで届かせることでオイルの栄養を直接体内に届け、さらに体に溜まっている毒を出していきます。なので、お風呂に入る前にオイルマッサージをして下さいね。

内側から整えれば外側も整う

人ってどうしても目に見える部分にばかり注目しがちだと思うんです。わたしもそうです。もう少し脚がキレイになったらいいなと思ったり、肩周りの筋肉をつけたいなとか、肌ツヤをアップさせて年齢を感じさせないようになりたいなと思ったり。

けど、結局は外側を整えたいのであれば内側からまずは整える必要があるのだと思います。毒出しをすることは、内側も外側も両方を効率的に整える方法です。

ぜひ、今日からアーユルヴェーダのオイルマッサージを始めてみてはいかがでしょうか。

ABOUTこの記事をかいた人

シンガポール在住10年 文筆家/ヨガ講師/アーユルヴェーダアドバイザー  House of Emmaでは、毎日の暮らしの中でできるヨガとアーユルヴェーダの智慧をベースにした食事、美容、セルフケア、季節ごとの過ごし方などライフスタイルの提案をしています。